ソニーグループ経営方針説明会、IR Day!株価反転あるか?

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記載銘柄:ソニーグループ <6758>

 5/26(水)に、ソニーグループの経営方針説明会がありました。また、同日にはソニーグループとTSMCが合弁で熊本県に1兆円規模の半導体工場を建設する構想があるとの一部報道がありました。5/27(木)、5/28(金)にはIR Day 2021というイベントがあり、各セグメントの戦略について語られる見込みです。

この記事では経営方針説明会の内容と、TSMCとの合弁での半導体工場建設についてや現状の株価チャートについて見ていきます。

 

経営方針説明会の内容

事業面の説明は下記についてでした。

・ブランデッドハードウェア事業の立て直し

CMOSイメージセンサーへの集中

・コンテンツIP、DTCへの投資

ここで注目したのは、CMOSイメージセンサーについての内容です。説明会の中でも「イメージング&センシング・ソリューション事業は、顧客需要の変動、地政 学問題、ロジックチップの調達など様々なリスクがあります。」というコメントがありました。これからもTSMCとの合弁という報道内容にリアリティを持たせます。また、CEOは説明会の場ではTSMCとの合弁についてコメントは控えるとしていましたが「一般論として、半導体の安定調達は日本の競争力維持のため大事」と言われています。近いうちに具体的な話が聞けるかもしれません。IR Day 5/28(金)はイメージング&センシング・ソリューション事業の戦略説明が予定されているので、何か出てこないか気になります。

 

TSMC合弁の新工場について

TSMCと合弁で新工場を作るのはイメージセンサーのためでしょうか?。CMOSイメージセンサーは画像を取り込むピクセルチップと信号処理を行うロジックチップを搭載しています。ソニーは技術的ノウハウが比較的少ないロジックチップは全て外部委託しているものの、ノウハウが詰まったピクセルチップは自社工場で作っています。今回、TSMCと組んで国内に新工場を建てるというのはピクセルチップの製造にTSMCの先端プロセスノウハウを取り込みたいのかも知れません。現在ソニーCMOSイメージセンサーのシェアを5割ほど持っていますが、TSMCの技術を取り込んで競合のサムスンを引き離すというシナリオなのでしょうか。

または、他の外部委託したくないようなノウハウの詰まった製品を作りたいのかも知れません。ソニーは5/14(金)に世界初のAI搭載イメージセンサーを商品化したとのニュースリリースを出しました。このAI搭載ロジックチップは高性能プロセッサや外部メモリが不要という独自技術が詰まっています。このような製品を作りたいのでしょうか。

何にせよ、TSMCと組むことで半導体プロセス開発技術が大いに向上して、シェアが広がるということでポジティブに捉えられるのではと個人的には思います。

 

株価チャート

現在の株価を確認しておきます。過去記事では、10,400円あたりが下降トレンド継続の目安かと記載しましたがCPIショックにてアンダーシュートしました。現在は少し持ち直して10,700円となっています。

ynark.hatenablog.com

日足チャートを見てみます。テクニカル指標としてはボリンジャーバンド(25日移動平均、±3σ)、MACD、モメンタムを示しています。 

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売買サインは下記書籍を参考にしています。

ボリンジャーバンド:-3σ付近まで落ち込んでから移動平均線まで戻しています。ここから移動平均線を上抜くと買いサインとなります。

MACD:0ラインより下でゴールデンクロスしており買いサインが出ています。

・モメンタム:0ラインを上抜けて買いサインが出ています。

ここから移動平均線を上抜くと買いサインとして強めな印象です。

 

モメンタムを利用したトレード手法

ここで、モメンタムを利用したトレード手法を詳しく見てみます。モメンタムの利用方法としては下記がありますが、これをソニーグループのチャートに適用するとどうなるでしょうか。

・モメンタムが0ラインを上抜けたら買いサイン

・モメンタムが0ラインを下抜けたら売りサイン

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昨年7月以降で上記を売買サインとしてトレードすると、トータルで+4,140円となり100株での取引でも41万4千円の利益になったことがわかります。途中、マイナスになる場面もありますが頻度は少なくマイナス幅も小さいので、モメンタムを売買サインとして活用することは有効なのではないでしょうか。ただし、MACDなどより比較的マイナーな指標のようで証券会社のスマホアプリだとモメンタムが無いこともあります。その場合は 無料で使えるTradingViewがおすすめです。

 上記の書籍にはこの他にも様々なテクニカル指標とその活用方法があります。また、テクニカル指標って?という方は下記書籍がおすすめです。

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

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