注目銘柄の株価材料とチャートを確認!

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記載銘柄:東京応化工業 <4186>INPEX <1605>昭和電工<4004>日本電気(NEC) <6701>

以前の記事で記載した注目銘柄について、最近の株価材料などと合わせて株価チャートを確認しておきます。

関連記事:【決算受けての注目銘柄】地合い回復しそうな今、銘柄を選定!

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本記事のチャートは日足で、ボリンジャーバンド(25日移動平均、±3σ)、MACD、RSIを示しています。売買サインについては下記書籍の内容を参考にしています。 

 

東京応化工業

半導体製造に用いるフォトレジストのシェア世界首位級メーカーです。

 

株価材料

関連銘柄としては、フォトレジスト材料を手がける大阪有機化学 <4187>がありますが、ここが5/21(金)に業績予想及び配当予想の修正を発表しました。経常利益 +24.9%、配当+2円(50円←48円)という上方修正です。修正の理由は、「自動車用塗料や光学材料向け粘着剤を中心に化成品事業の販売が回復したことや、半導体材料や表示材料等の電子材料事業が好調に推移したこと」とあります。ここからフォトレジストの売り上げも好調であると考えられます。

 

決算内容

5/12(水) 発表の1Q決算、通期見通しは下記です。

・1Q経常:49.5億円 (コンセンサス+31.5%)

・通期経常:167億円 (コンセンサス-11.3%)

今回の決算発表では1Q実績は好調なものの、通期見通しの修正は無くコンセンサスを下回っています。通期見通し内容は想定為替レートが1$=100円であったりと、かなり控えめな内容だと思います。以下では、決算発表後の値動きを含めて株価チャートを見てみます。

 

チャート

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 ・ボリンジャーバンド:-3σから反発していますが、ここから移動平均線を上抜いて買いサインがでるかどうかです。

MACD:0ライン下にあり、ここからゴールデンクロスして買いサインがで出るのか注目です。

・RSI:下げてからRSI=48.3まで上げてきました。50を上抜いたら買いサインと考えられます。

ここから買いサインが出るのか注目したいと思います。 

 

INPEX

以前の商号は国際石油開発帝石原油・ガス開発生産の国内最大手です。

 

株価材料

イラン核合意の協議が進展してイラン産原油が輸出されるとの見方があり、直近は原油価格と連動して株価下落しました。5/19にも制裁解除かと言われましたが、まだまだ時間がかかるとの見方で5/21のWTI原油価格は+3%上昇しています。

 

チャート

イラン原油の輸出再開の思惑から下がっていた原油価格に連動して、株価も下げています。

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 ・ボリンジャーバンド:+3σ付近まで上げた後、移動平均線を下抜けしており、売りサインとみなされます。

MACD:0ラインより上でデッドクロスしており、売りサインとなります。

・RSI:上げてから50を下抜け、売りサインと考えられます。

チャートを見ると売りサインです。週明けはWTI原油価格に連動して上がありそうですが、今後のイラン情勢などと合わせて買いで取るか短期的に売りで取るか判断したいと思います。

 

昭和電工

半導体部材や石油化など幅広く手がけるメーカーです。また国内銘柄としては電炉用黒鉛電極シェア首位です。 

 

株価材料

SiCウェハをInfineon(ドイツの半導体メーカー)に優先的に供給する契約を結んだと5/6に発表しました。昭和電工はSiCウェハの大手です。またInfineonは車載用半導体で高いシェアを持っています。技術力も相当高く、私も半導体製品の開発をしていた頃はよくベンチマークしていました。

また、半導体部材を手がけるので旺盛な半導体需要を取り込めると思います。

 

チャート

25日移動平均線がサポートするのか、しないのか瀬戸際に見えます。4月には25日線を割り込みましたがトレンド転換なく上昇しています。移動平均線は上向きですので、ここで反発して上昇トレンド継続となるのか注目です。

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ボリンジャーバンド:直近は+3σと移動平均線の間を上下しています。トレンド転換のリスクはありそうなので様子見したいと思います。

MACD:0ラインより上でデッドクロスし始めています。明確なデッドクロスになるか注目したいです。

・RSI:上げてから49.73まで下げています。明確に50を下抜けるのか注目です。

上昇トレンドの押し目なのか、下降トレンドに転換するのか見てエントリーしたいと思います。

 

日本電気(NEC)

株価材料

デジタル庁の設置法などが5/12に成立。9月の発足に向けて物色されるかも知れません。

 

チャート

決算後に大きく下げてから、反発は見られていません。関連銘柄の富士通の上げとは対照的な印象です。富士通ロングでNECショートというペアを組んでいる方は大きく利益が取れたのではないでしょうか。

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ボリンジャーバンド:-3σ下抜けから、バンドに沿った下げは見られていません。ただし、反発もしていません。

MACD:0ラインから大きく下までいっています。MACDヒストグラムを見るとマイナス幅が徐々に小さくなってきており、ここからゴールデンクロスするのか注目したいところです。

・RSI:17.7までと大きく下げて、現在25.7です。ここから30を上抜けたら買いサインと考えられます。

日足は4日連続で陽線となり、下げ止まっているように見えるので反発があるか引き続き注目したいと思います。

  

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

 ※当ブログでは個別銘柄についての記載がありますが投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。