半導体製造装置関連株、チャートと装置販売高を見ると反発ありそう?

半導体製造装置、まだ伸びる?

日本の半導体関連株が冴えない展開が続いていますが、ここから伸び代があるのか?というのを株価チャートと、製造装置販売高の実績及び予測から考えていきます。前回記事同様に、引き続き東京エレクトロン、SCREENホールディングス、アドバンテストを見ていきます。

 

株価チャートからのアプローチ

移動平均線の向きと乖離率をチェック
移動平均線の使い方としては下記があると考えています。

移動平均線が下向きから上向きに
→買い

移動平均線が上向きから下向きに
→売り

例として、半導体製造装置銘柄の代表格である東京エレクトロンの月足を見てみます。移動平均線はトレードツールのデフォルト設定でもよくある9ヶ月平均です。移動平均線が上向きのところはオレンジ色、下向きは紫色で示しています。下段には9ヶ月移動平均線との乖離率を示します。

東京エレクトロン(月足)シリコンサイクルの影響を受けて、移動平均線は上がり始めたら2年半〜3年程度は上向きをキープする傾向がみられます。下がり始めると1年程度は下向きになりやすいようです。

現在の移動平均線は上向きです。上向き転換してから1年4ヶ月であり、上記傾向を踏まえるとあと1年〜1年半程度は上向きとなるかもしれません。従って、まだトレンド転換するタイミングではなさそうかなと思っています。

移動平均が上向きのときの戦略は「ホールド」の他に「利確」、「押し目買い」があると考えますが、それぞれのタイミングとしては移動平均線の向きと乖離率が目安になりそうです。

利確
移動平均線が上向き+乖離率が大きくプラス

押し目買い
移動平均線が上向き+乖離率が0に接近

この乖離率の目安は銘柄ごとに異なるので過去のチャートから考える必要があると思います。私は利確は全数ではなく一部を利確、そして利確した分を押し目で再び買う、というパターンが多いです。全数利確はMACDなどを目安にしています。以下、他の銘柄も同様の月足で見てみます。

 

SCREENホールディングス(月足)移動平均線との乖離率が2月に+80%という、さすがにやり過ぎでは…?という反動もあってか既に乖離率+2%まで落ち込みました。そろそろ下値は限定的かな?と思っています。

 

アドバンテスト(月足)4月に9ヶ月移動平均線を割り込んで乖離率-3.5%となり、5月には+1.0%、6月現在は+6.4%となっています。既に反発が始まっている印象です。

6/25(火)に中期経営計画が発表されるので、そこで株価がどう動くのか注意しておきたいと考えています。今期見通しが保守的な印象なので、中期経営計画でポジティブなアップデートがありそうにも思いますが…内容が良くても株価はひとまず下がる展開も想定しておきたいです。

月足まとめ
・9ヶ月移動平均線で大局を見る
   →現在は上向き

・過去の傾向より上向き継続しそう
    →移動平均線に接近で押し目?

 

続いて、週足でより細かい視点で見てみます。テクニカルとしては、スローストキャスティクスとMACDを表示しました。ストキャスは反応が早く売買シグナルは早めに出てダマシも比較的多めですので、ダマシの少なめなMACDを併せています。

 

東京エレクトロン(週足)スローストキャスティクスは低い位置でのGC(ゴールデンクロス)が発生しています。過去のチャートではスローストキャスティクスのGCはワークしており、株価回復に期待してみたいです。またMACDヒストグラムは2週連続でマイナスが小さくなっており、MACDのGCも期待できそうに思います。

 

SCREENホールディングス(週足)

スローストキャスティクスは先週に売られ過ぎ水準となる20以下でのGCとなり、2022年9月〜10月振りの買いシグナル発生となっています。今週は少しモタついていますがMACDヒストグラムが2週連続でマイナス縮小しており、近いうちに買いシグナルとなるMACD GC発生があるかもしれません。

 

アドバンテスト(週足)前回記事で「スローストキャスティクスはまだ売られ過ぎ水準の20を上抜けるには至っておらず、正念場のような印象です。」と書きましたが、20を上抜けて買いシグナルとなりました。MACDヒストグラムは6週連続でマイナス縮小しておりMACD GC発生が近そうな印象です。

ynark.hatenablog.com

 

週足まとめ
・スローストキャスは買いシグナルのGC発生済み
・MACDもGCが近そう?

続いては、製造装置販売高の実績及び予測からのアプローチです。

 

半導体製造装置売上は会社予想を上振れ?

SEAJ(日本半導体製造装置協会)は月末頃に月次販売高を公表しています。先月発表された4月度は前月比+6.4%、前年同期比+15.7%でした。各社とも前回決算発表時の売上見通しは「上期(24年4-9月)の売上は前年下期(23年10-24年3月)と同等、それ以下」となっています。4月度だけで上振れ期待というわけにもいきませんが、5月度の発表(6/25(火)15:40予定)次第では会社予想からの上振れが期待できそうです。

東京エレクトロン 売上見通し
上期(24年4-9月)は前年下期(23年10-24年3月)と同等
下期(24年10-25年3月)は伸びて前年比でプラス

SCREENホールディングス 売上見通し
上期(24年4-9月)は前年下期(23年10-24年3月)より落ち込む
下期(24年10-25年3月)は伸びて前年比でプラス

アドバンテスト 売上見通し
上期(24年4-9月)は前年下期(23年10-24年3月)より落ち込む
下期(24年10-25年3月)は伸びて前年比でプラス

半導体製造装置関連株は業績ピークから株価下落という傾向がありそうですが、現状は底打ちが見えたというレベルだと考えています。

SEMI(国際半導体製造装置材料協会)予想によれば2024年は回復への転換期、2025年の半導体製造装置市場は過去最高になるとのことです。

業績ピークは来年以降→強烈な株価下落も来年以降?というように考えています。

 

まとめ

株価チャート
・東京エレクトロン、SCREENの月足、週足を見ると反発近そう?
・アドバンテストは既に反発が始まった?

半導体製造装置売上
・4月は先月比プラス
・保守的な会社予想を上振れそう?
 → 次回決算は株価にポジティブ?
・SEAJの5月度販売高(6/25(火)15:40予定)に注目

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログでは個別銘柄などについての記載がある場合がありますが、個人の考えを記載したものであり投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。