記載銘柄:Applied Materials <NASDAQ:AMAT>
世界最大の半導体装置メーカー
Applied Materials <NASDAQ:AMAT>は世界最大の半導体製造装置メーカーです。日本時間5/21(金) AM5:00に2021年2Q決算を発表予定となっています。
世界最大の半導体製造装置メーカーとあって手がける装置の種類は幅広く、ドライエッチング装置、成膜装置(CVD、PVD)、スパッタリング装置、拡散(熱処理)装置、イオン注入機、CMP装置などがあります。このうち、成膜装置、スパッタリング装置、CMP装置ではシェアトップを握っています。だいたいどこの半導体工場に行ってもApplied Materialsの装置があるのではないでしょうか。なお、日本の半導体製造装置メーカーというと東京エレクトロンが大手ですが、こちらは世界3位の規模です。東京エレクトロンは最小単位の100株買うのに458.7万円が必要ですが、AMATは1株から買えるので1万4千円弱あれば買えます。米国株は少額でも投資できるというのも魅力だと思います。
1Q決算と2Q会社予想
1Q結果(前回決算)
・売上:$51.62億(前年比+24%)
・粗利率:45.9%
2Q会社予想
・売上:$51.9〜55.9億
・粗利率:〜47.0%
昨今の旺盛な設備投資需要もあり、2Q業績予想は先期を上回る内容となっています。TSMCの巨額設備投資もあるので、今後の業績予想も大きい数字が出てくるのではないでしょうか。
他の半導体装置メーカーの決算から考えても、決算内容は良い内容となることが考えられますが、株価にはどの程度織り込まれているのでしょうか?株価の割高・割安の指標としてよく用いられているPERを確認すると、PER=29.85となっています。参考として同業種銘柄のPERを見てみると下記となっています。
・Lam Research:PER=25.46
・東京エレクトロン:PER=21.62
Lam Research、東京エレクトロンは既に決算発表を終えておりPERが最新の値になっていることもありますが、PERという切り口では他銘柄よりは割高ということになります。以下チャートも見てみます。
チャート
日足チャートです。ボリンジャーバンド(20日移動位平均、±2σ)、MACD、RSIを示しています。※海外銘柄のボリンジャーバンドを見るときは移動平均線は25日ではなく20日にしています。海外では25日移動平均線は見られていないのではないでしょうか。25日というのは、土曜が営業日だったころの1ヶ月分の平均という意味なのかと思っています。子供の頃は土曜日に学校があったのが懐かしい…。下記書籍でもボリンジャーバンドの設定は20日移動平均と±2σとして紹介されていますし、海外銘柄についてはそれに則っています。また、以降にある売買サインについても下記書籍を参考にしています。
ボリンジャーバンド:CPIショックと言われた直近の下げで、株価は-2σを一旦割り込みました。ここから移動平均線を上抜くと買いサインと言われます。
・MACD:現状は下降傾向で、0ラインより下です。ここからゴールデンクロスしたら買いサインと言われます。
・RSI:直近の下げて30近くまで落ち込んでから反転して46.6まで上げています。ここから50を上抜けると買いサインと言われます。
ここから上がったら買いサインとなるようです。決算後にコンセンサス以下とか言われて売られてしまうのか、または文句の付けようがない決算で買われるのか、注目したいと思います。Applied Materialsの決算後に東京市場がオープンとなるので、日本株の半導体装置や半導体関連銘柄にも影響が出る展開が考えられます。今日、半導体装置銘柄が高かったのは前日のSOX指数が高かった他に、Applied Materialsの好決算を予測して先回り買いされていたのかも知れません。以下では日本株の関連銘柄を示します。
関連銘柄
半導体関連が幅広く物色されるような展開になった場合に備えて、半導体製造装置関連の他に半導体部材関連もピックアップしておきました。
半導体製造装置関連
東京エレクトロン <8035>
SCREEN HD <7735>
ディスコ <6146>
東京精密 <7729>
アドバンテスト <6857>
レーザーテック <6920>
荏原製作所 <6361>
半導体部材関連
信越化学工業 <4063>
SUMCO <3436>
東京応化工業 <4186>
JSR <4185>
昭和電工 <4004>
新光電気工業 <6967>
イビデン <4062>
関連銘柄のチェックには下記書籍が便利です。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
※当ブログでは個別銘柄についての記載がありますが投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。