SCREENは通期上方修正
10/31に決算発表があったSCREENホールディングスは通期経常利益を上方修正、配当も増額となりました。通期経常利益はコンセンサスを上回っていた様子ですが、株価反応は今のところはさほど良くなさそうです。ASML決算の影響が半導体製造装置全体の株価を重くしているような気もします。
ASML決算の考察
2nmプロセスなどの最先端EUV露光装置がイマイチなのかもしれません。まずはスマホやPCといった民生品に適用と考えますがスマホ市況に左右されているようにも思います。
一方、需要が旺盛なAIサーバーなどの産業用は量産実績がある4nm(5nm拡張版)プロセスと考えます。
ASMLの受注額が大幅減少というのは、新規の最先端EUV露光装置(2nm向け)の受注が延期された影響かな?と推定します。つまりAI関連以外の影響かもしれません。
そう考えると、AI関連に強い製造装置関連は、ASMLのような受注減ということもなさそうに思うのですがどうなるでしょうか?
今週は東京エレクトロン、米国のアプライド・マテリアルズの決算発表があるので、そこで見えてくるかと思います。
日本製半導体製造装置は7-9月期にプラス
前回記事にも記載しましたが、日本製半導体製造装置は7-9月期に前四半期比で+7.4%となりました。
日本製半導体製造装置販売高
・Q1(4-6月):10,320億円
・Q2(7-9月):11,088億円(前Q比+7.4%)
なお、大抵は日本製半導体製造装置販売高の4割程度が東京エレクトロンになっています。
東京エレクトロン(11/12決算発表)にも期待?
日本製半導体製造装置販売高の伸びはアドバンテストが大幅に売上を伸ばした影響が要因として半分程度ありそうですが、東京エレクトロンも販売高の伸びに寄与出来ているでしょうか?東京エレクトロンはHBM向けのウェハボンダーなど手掛けているので、そのあたりがポジティブな結果になっているのか気になります。
またサービス部門の利益の伸びも気になります。米国のラムリサーチや、SCREENは装置売上は前四半期比でさほど伸びてはいませんでしたがサービス部門の利益が伸びていました。東京エレクトロンにも期待してみたいと思います。
今後、東京エレクトロンや米国アプライド・マテリアルズの決算発表を受けて、半導体製造装置が動くのか?注目したいと思います。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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