【決算受けての注目銘柄】地合い回復しそうな今、銘柄を選定!

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記載銘柄:東京応化 <4186>、INPEX <1605>、昭和電工<4004>、日本電気(NEC) <6701>

株価下落は落ち着いた?

ここ数日、金融緩和の終わりが意識されて株価が大幅下落しました。米国発表のCPI(消費者物価指数)上昇率が4.2%と、市場予想の3.6%を大幅に上回り、年内にもFRBが資産購入額を減らすのでは?という思惑でハイテク・グロース株を中心に売りが出た、なんてマーケットニュースでは解説されました。個人的には、ダウ史上高値更新するくらい上げていたので単純に上がりすぎで売られて、売りが売りを呼んだだけのような気もしますけど。5/13(木)の米国市場は、ダウ平均、NASDAQ、S&P500ともに大きく回復して引けました。これを受けて5/14(金)の東京市場も上昇することが考えられます。これから日本株が回復するというシナリオに向けて、GW後の決算発表銘柄からいくつか注目銘柄をピックアップしてみました。

 

注目銘柄

東京応化 <4186>

半導体製造に用いるフォトレジストのシェア世界首位級。

5/12(水) 1Q決算発表

・1Q経常:49.5億円 (コンセンサス+31.5%)

・通期経常:167億円 (コンセンサス-11.3%)

 

1Q結果は申し分ない内容だと思います。通期見通しは変更ありませんでしたが、これはかなり控えめな予想だと考えています。まず、通期予想では想定為替レートが1$=100円で、これだけで+9.5%くらい上振れありそうです。また直近のTSMCの月次売上状況を見ても高い半導体需要が継続していると判断しています。決算発表の翌日は株価-0.44%でしたが、日経平均-700円、他半導体関連銘柄が-4〜5%程度という悪い地合いの中では健闘した方だと思います。地合い回復で株価上昇するかも知れません。

 

INPEX <1605>

以前の商号は国際石油開発帝石原油・ガス開発生産の国内最大手。

5/13(木) 1Q決算発表

・1Q経常:1060億円 (コンセンサス+33.8%)

・通期経常:4830億円 (コンセンサス+61.1%)

・増配:33円←27円(+6円)

原油高の影響でかなりの黒字拡大です。通期見通しもコンセンサスよりかなりの上振れで、会社側のコメントとしては「保守的な数字で上昇余地もある」とのことでした。更なる増配があるかも知れません。現在の株価(780円)で配当利回り4.23%とかなり高めです。また、フリーキャッシュフローについては2750億円程度の見込みで、脱炭素投資などに充てるとのことです。脱炭素に向けて商号も変えているので、脱炭素テーマ株としてみても面白いと思います。

 

昭和電工 <4004>

電炉用黒鉛電極シェア首位、半導体部材や石油化など幅広く手がける。

5/13(木) 1Q決算発表

・1Q経常:250.8億円 (コンセンサス+301%)

・通期経常:640億円 (コンセンサス+9.4%)

決算発表の3日前にザラ場で業績上方修正を開示済みであり、決算でのサプライズは無し。ここまで業績回復していても配当は予想から変わらず。ということは、今後増配があるかも知れませんここは決算直前にザラ場で配当修正など開示してくるので、次回決算の直前はチェックしておきたいです。

 

日本電気(NEC) <6701>

5/12(水) 2021年3月期決算発表

・先期 税引前利益:1578億円 (コンセンサス+2.9%)

・今期 営業利益:1200億円 (コンセンサス-25%)

・今期売上:3兆円 (コンセンサス-2.3%)

・増配:100円←90円(+10円)

今期営業利益の見通しがコンセンサスを大きく下回り、決算発表翌日の株価は-14%と大幅安。決算補足資料によると、「長期利益最大化に向けた戦略的費用の投入によって調整後営業利益減」とあります。 5G事業やIT整備、DX人材強化に費用投入によるものであり、売上はさほどコンセンサスと違いがありませんので、個人的には-14%という下げはやりすぎではないかと思います。日足チャートはこんな感じで、ボリンジャーバンド-3σを大きくブチ抜いています。内容が見直されたらリバウンドありそうに思います。

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ボリンジャーバンドやRSIといったテクニカル指標についての簡単な説明は過去記事ご参照ください。

ynark.hatenablog.com

 また、下記書籍にわかりやすく記載されています。

ボリンジャーバンドについて

↓RSIについて 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。 

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