【東京エレクトロン決算】1Q決算好調で業績見通し、配当予想も上方修正!内容チェック!

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記載銘柄:東京エレクトロン <8035>

8/16(月) 15:30に、東京エレクトロンの1Q決算発表がありました。1Q実績コンセンサス+30.9%、2Qと通期経常利益を上方修正、配当予想も上方修正と絶好調です。下記にて内容を見てみます。

1Q決算概要

1Q経常利益
・実績値:1426.3億円
 (コンセンサス+30.9%)
・IFISコンセンサス:1089.8億円

2Q業績見通し
・経常利益:2450億円
 (コンセンサス+8.9%)
・IFISコンセンサス:2250.3億円

通期業績見通し
・経常利益:5080億円
 (コンセンサス+14.9%)
・IFISコンセンサス:4420.3億円

配当予想
・通期:1189円
 前回予想 +128円

1Q進捗率も修正された通期業績見通しに対して28.1%と良好です。

 

地域別売上高に変化あり

決算説明資料を見ると、半導体製造装置(SPE)の1Q地域別売上高を見ると中国向けが伸びて、台湾向けが減っています。

・中国:35% ← 25%(前四半期)
・台湾:14% ← 21%(前四半期)

TSMC(台湾)の巨額設備投資で、台湾が伸びているのかと考えていましたが比率も売上高も減っていました。これから伸びるのかウォッチしていきたいと思います。

新規の装置採用認定が進展しているとのことですが、中国向けなのでしょうか。中国の国家戦略「中国製造2025」では半導体を自国生産するという目標が定められています。今後さらに伸びるのか、米中摩擦でブレーキをかけられるのか、この後に決算を控える競合のアプライドマテリアルズ(米国)の決算内容も見ていきたいと思います。

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事業機会について

決算説明資料の内容を見ると、ロジック/ファウンドリは難易度の高まるパターニングでのビジネス拡大、DRAMは微細化に向けた新たな技術、新たな材料への対応とあります。私も東京エレクトロンの研究内容を聴講したことがありますが、パターニング技術などまさに最先端の内容といった印象でした。高い技術力があることで、このような事業機会を得られているのだと思います。

 

半導体不足の影響は?

最近の半導体不足の影響ということには触れられておらず、「旺盛な需要に対し各工場とも生産能力位を増強。強固な生産体制で対応」とありました。部材が不足しないように調達先を上手く連携している様子です。

 

競合について

日本時間の8/20(金) AM5:00には、競合となる半導体製造装置の売上世界一メーカー、アプライドマテリアルズ(米国)の決算発表があります。既に決算発表を済ませた東京エレクトロンSCREENホールディングスの決算内容を参考にすると、ここも業績がよいであろうかと思いますので、株価動向などチェックしていきたいと思います。

関連・競合銘柄の調査などに重宝する「会社四季報 業界地図」の 2022年版(最新版)が8/26(木)に発売となります。各業界の関連・競合銘柄が国内、海外ともに網羅されていますので日本株の他、米国株投資にも役に立つと思います。

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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