【決算直前】半導体製造装置の東京エレクトロン、アプライドマテリアルズ(米国)

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記載銘柄:東京エレクトロン <8035>アプライドマテリアルズ(米国) <AMAT>

8/13(金)の東京市場はSQ日でも売買代金:2兆3208億円と少ない感じで、米国市場もダウ平均やNASDAQ、S&P500はかなり小動きで閑散相場といった印象でした。半導体指数:SOXは+0.67%と上がったのですが、週明けの半導体関連銘柄に影響あるでしょうか?この記事では、これから決算発表がある下記半導体製造装置銘柄について見てみます。

東京エレクトロン 決算:8/16(月)
アプライドマテリアルズ(米国) 決算:8/20(金) 5:00 *日本時間

東京エレクトロンは売上世界3位、国内最大の半導体製造装置メーカーです。また、アプライドマテリアルズ(以下AMAT)は米国の半導体製造装置メーカーで売上世界1位です。

東京エレクトロン 1Q決算:8/16(月)

東京エレクトロンの1Q決算発表は、いつも7月中と早めなのですが今回は8/16(月)と遅めの日程です。

 

業績予想とコンセンサス

1Q経常利益
・会社予想:開示なし
・IFISコンセンサス:1089.8億円

会社側は1Qの業績予想を開示なしで2Qと通期を開示しています。以下、2Qを見てみます。

2Q経常利益
・会社予想:2180億円
・IFISコンセンサス:2250.3億円

シンプルに1Qは2Qの半分と考えると、1090億円となりコンセンサスとほぼ同じになります。
前回決算発表時の質疑応答が会社webページにありますが、会社側は今後の市場見通しも強気にみているようです。「CY2023以降も積極的な投資、Big Yearsが継続すると考えている。」とのコメントがあります。ここのところガイダンスが弱気だと決算後に売られる傾向にありますが、強気のガイダンスが出るのか注目したいです。

 

株価チャート

株価を見てみます。下記は日足チャートです。

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現状株価は、5月安値付近を下限にして上値を切り下げながらの揉み合いのような印象です。現在は揉み合いの下限近くといった感じでしょうか。

 

競合の決算後の値動きは?

競合のSCREENホールディングスは7/28(水)の決算翌日から株価上昇しました。直近は半導体関連の下げもあり下降気味ですが、それでも決算前より高値です。ここは通期予想がコンセンサスより高めだったことと配当が2倍になるという内容だったことが好感されたと思います。

SCREENホールディングス
・1Q実績:IFISコンセンサス -2.6%
・中間予想:IFISコンセンサス -10.2%
・通期予想:IFISコンセンサス +4.1%
・配当予想:180円 先期(90円)+90円
・決算直後の値動き:上昇

 

半導体不足の影響は?

最近の半導体不足で、半導体製造装置も作れないのでは?という懸念もありますが、東京エレクトロンは部材が不足しないようにしたという日経新聞の記事がありました。半導体不足の影響がないと確認できるか見ておきたいです。

 

AMTAT 3Q決算:8/20(金) 5:00 *日本時間

AMATは今回3Qの決算発表となります。米国東部標準時(夏)で8/19(木)16:00の決算発表予定で、日本時間だと8/20(金) AM5:00となります。

 

業績予想とコンセンサス

決算資料の会社予想(OUTLOOK)と、コンセンサスとして8/15(日)現在のYahoo! finance にあるAvg. Estimateを見てみます。

EPS (3Q)
・会社予想:$1.70~1.82
Avg. Estimate:$1.77

売上 (3Q)
・会社予想:$57.2億~61.2億
Avg. Estimate:$59.4億

会社予想とコンセンサスはほぼ同様な感じです。なお、2Qは下記のようにコンセンサス以上の結果でした。

EPS (2Q)
・会社予想:$1.44~1.56
・実績:$1.63 (コンセンサス+7.9%)
・コンセンサス:$1.51

売上 (2Q)
・会社予想:$51.9億~55.9億
・実績:$55.8億 (コンセンサス+3.1%)
・コンセンサス:$54.1億

今回もコンセンサスを越えられるのか注目です。

 

株価チャート

日足で株価を見てみます。東京エレクトロンよりも揉み合いの位置が高めです。最高値更新する米国市場と売られ気味の東京市場、という地合いの差もあると思います。

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まとめ

東京エレクトロン
・ガイダンスは強気かも
・現状株価は揉み合いの下限くらい
半導体不足の影響がないこと確認できるか

競合の決算を見ても業績は良さそうです。ただし値がさ株なので、決算持ち越しよりも翌日の値動きにデイトレで付いて行った方が無難とは思います。

AMAT
・前四半期はコンセンサス越え
 →3Qでもコンセンサス越えるか?
・株価は揉み合いレンジ下付近
・米国市場の地合いもあり東京エレクトロンよりは株価は高い位置かも

1株$129.9から買えるので、RSIなど見ながらレンジ下付近で少しづづ買っておいても面白いかと考えています。

 

競合・関連銘柄のチェックに

関連・競合銘柄の調査などに重宝する「会社四季報 業界地図」の 2022年版(最新版)が8/26(木)に発売となります。各業界の関連・競合銘柄が国内、海外ともに網羅されていますので日本株の他、米国株投資にも役に立つと思います。

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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