SOX指数の反発は見えなくとも、マイクロンが下げ止まるなら…?

記載内容:SOX指数、マイクロン・テクノロジ、TSMC、SOXS

SOX指数は売られ過ぎ水準でも…

前回記事でSOX指数に反発の兆しがあるのか見てみましたが、今週の動きはどうだったのか見ていきます。下図はSOX指数の日足ですが、RSI、スローストキャスティクスは売られ過ぎ水準を示しているものの、今のところ買いシグナルが出てもすぐに消えてしまい反発の兆しはない様子で、注目しているモメンタム、RSIは下降しています。

ここからSOXSなどのベアETFなどで更なる下落を取ろうなんて考えもあるでしょうが、一方で下記5点を考えると反発の目もあるかと思い、ここは様子見したいと考えています。

(1) 例年10月は株価上昇傾向
(2) フィボナッチ -61.8%押し到達
(3) 決算悪いマイクロンが下げ止まり
(4) TSMC決算で動く? 
(5) SOXSは売りシグナル?

 

(1) アノマリー的には9月下げて10月上がる

例年9月は下落して10月は株価上昇基調というのが米国株アノマリーとしてあります。今年は中間選挙が11月にあることもあり、10月はひとまず上がるかもしれません。アノマリーなので、その通りになるのかはわかりませんが気にはしておきたいと思います。

 

(2) 意識されやすい押し目まで到達

SOX指数の週足です。フィボナッチ・リトレースメントとRSIを示しています。

SOX指数は、コロナショック底値から直近高値の61.8%押し(2316.6)のフィボナッチ・リトレースメントをわずかに下抜けた2,306.7になりました。61.8%押し付近が反発の目安として意識されやすいとされるので、週明けの動きに注目しています。ここを割り込むと、次は-78.6%押し(1,902)が目安と言われます。

ちなみにコロナショック時は、SOX指数は2018年末のクリスマスショック安値からコロナ前高値の81.7%押しまで下落しました。この時は株だけでなく債券もコモデティも全て売られる大パニックだったので、特別と言えるかも知れませんが。

 

(3) マイクロンが決算・ガイダンス悪くても下げ止まり

決算通過で悪材料出つくしとなったかも知れません。マイクロンの1Qガイダンスは売上がコンセンサスの-24%程度と相当低い数字でした。会社説明によると業績回復は2023年8月期の下半期(2023年3月〜8月)とのことです。ただし、半導体関連の株価は半年先を見て動くなんて言われますので、そろそろ来年3月頃の業績回復を織り込みに行くかも知れません。

下図はマイクロンの週足です。フィボナッチ・リトレースメントとRSIを示しています。株価はフィボナッチの78.6%押し($47.0)直前の$48.5まで下落して、現在は$50.1となっています。

 

(4) TSMC決算(10/13)にも注目

決算やガイダンスが出ると、悪い内容でも株価水準が織り込み済みと言われて株価反転することもありそうです。10/13(木)にはTSMCの3Q決算発表があります。併せて4Qガイダンスが出ると思いますが、これが良かろうが悪かろうが株価反発があるかもしれません。というのはマイクロン同様にTSMC株価も相当下落しており、コロナショック安値-直近高値の78.6%押し($66.8)直前の$67.7まで下落して現在$68.6となっています。

TSMC週足(フィボナッチ・リトレースメントとRSIを表示)

 

(5) SOXSも見ておくと…

SOXの3倍ベアETF、SOXSも見ておきます。下図は日足でモメンタム、RSI、スローストキャスを示しています。本ブログで買いシグナルとして良く活用しているのは下記ですが、これらを満たすSOXSの買いポイントは8/22となります。その後、売りシグナルが9/27までに一通り出ましたので、現状は様子見でよいかと思っています。SOXSは上昇しているので魅力的かもしれませんが、もし新規で買うなら高値掴みになるリスクは警戒してもよさそうです。

買いシグナル
・モメンタム:0上抜け(8/17発生)
・RSI:50上抜け(8/22発生)
・スローストキャス:20以下でGC(7/26発生)

売りシグナル
・モメンタム:0下抜け(9/19発生)
・RSI:70下抜け(9/27発生)
・スローストキャス:80以上でDC(9/1発生)

なお、売買シグナルは下記書籍を参考にしたものです。

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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