記載内容:ダウ平均、S&P500、NASDAQ総合、SOX、ソニーG、アドバンテスト、信越化学
直近の米国株は反発
5/27(金)でダウ平均は6連騰と上昇しています。利上げやQT(量的引き締め)が始まるという中、なかなかの反発だと思います。以下、いくつかの米国株価指数についてテクニカル指標から現状を見ていきます。
ダウ平均株価
株価と合わせてパラボリック、また下段にはRSI(14日)、モメンタム(10日)を示します。
パラボリックについて
トレンド転換を示すテクニカル指標です。ざっくり説明だと、ここでは株価の上下にある水色の十字マーク(SAR:ストップ&リバース)が売りポジション or 買いポジションのどちらを持つかを示します。
・SARが上:売りポジション
・SARが下:買いポジション
これを言い換えるとSARが上から下に出た時(陽転)が買いシグナルとなりますが、ダウ平均は5/26(木)に買いシグナルが出ています。
ただし、パラボリックは大きなトレンド転換でないとダマシが多くなりますので、パラボリック単体ではなく他指標と合わせて見た方が良いと思います。以下、RSIとモメンタム、トレンドラインとあわせて見ていきます。
パラボリックの詳細について
パラボリックシステムは、常に買いか売りかのポジションを持つ手法で、大きなトレンド転換が発生するときに有効です。詳しい使い方やメリット、デメリットなどは下記書籍が参考になると思います。
RSI
下記の買いシグナルが出ています。
買いシグナル:50を上抜き
モメンタム
こちらも下記の買いシグナルが出ています。
買いシグナル:0を上抜き
トレンドライン
上値抵抗線を抜けて、陽線が続いています。
テクニカル指標の買いシグナル発生と合わせて、抵抗線をブレイクしているという点で強いと考えます。下落トレンドでの一時的な反発なのか、上昇トレンドに転換するのか注目したいと思います。
S&P500指数
ダウ平均と同様に強そうです。
・パラボリック:陽転
・RSI:50を上抜き
・モメンタム:0を上抜き
・抵抗線をブレイク
NASDAQ総合指数
同じく強そうですが、抵抗線を突破したばかりなので週明け(5/30が米国休場なので5/31)に連騰できるか注目です。
・パラボリック:陽転
・RSI:50を上抜き
・モメンタム:0を上抜き
・抵抗線をブレイク
SOX(フィラデルフィア半導体指数)
NASDAQ総合と同じく抵抗線を突破したばかりです。こちらも週明けに注目したいです。
・パラボリック:陽転
・RSI:50を上抜き
・モメンタム:0を上抜き
・抵抗線をブレイク
週明けの日本株にも期待
このように米国株価が戻り基調となると、日本株も上昇を期待したいところです。外国人の持株比率が高めで、直近で売り込まれていたハイテク関連などの反発を期待したいと思います。
5/27(金)のADR(米預託証券)ではソニーG、アドバンテスト、信越化学などが上昇しています。また、3月以降の急激な円安でドルベースでは割安感ありそうなのも外国人買いの追い風にならないかな?なんて期待しています。
ソニーG (ADR)
ADR +1.90%、東証比+2.63%
オレンジ色の線は東証株価
(縦軸:2021年12月からの変化率)
アドバンテスト (ADR)
ADR +3.00%、東証比+2.36%
オレンジ色の線は東証株価
(縦軸:2021年12月からの変化率)
信越化学 (ADR)
ADR +2.17%、東証比+1.51%
オレンジ色の線は東証株価
(縦軸:2021年12月からの変化率)
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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