先週、アフターコロナ銘柄のチャート分析を行って各指標の売買サインがどうなっているかという記事を書きました。それから一週間たってチャートがどうなったのか、売買サインが出ているのか?確認していきます。過去記事はこちらです。
この記事の記載銘柄は下記です。
日本航空 <9201>
ANAホールディングス <9202>
東日本旅客鉄道 <9020>
エイチ・アイ・エス <9603>
アフターコロナ銘柄の先週の値動き概要
この記事で取り上げているアフターコロナ銘柄は、先週はどれも同様の値動きでした。これらが市場からもアフターコロナというカテゴリーとして認識されているためだと思います。これらの銘柄は月曜日は前日比でプラスにはなりましたが、週全体でみると下げ基調となりました。ただし、4/23(金)は値を上げて終わっています。この日は寄り付き後からジワジワと値を上げてきて、いかにも大口がショートカバー(空売りを買い戻して手仕舞う)しているのだろうな、という雰囲気でした。機関投資家のような大口はポジションが大きいため少しづつ処理するので、このような値動きになりやすいという印象です。感染拡大地域に緊急事態宣言が出されたことでの悪材料出尽くしや、週末持ち越しリスク回避のためのショートカバーだと思います。やっぱりショート(空売り)ポジションは週末持ち越したくないっていうのは機関投資家も同じなんだろうなと思います。
日足チャートの確認
各銘柄の日足チャートを見ていきます。先週記事と同様に移動平均線は75日、オシレーターは最下段にストキャスティクス、その上段にMACDを示しています。まずは、同じような動きだった3銘柄をまとめて見ていきます。
日本航空 <9201>
提供元:TradingView
ANAホールディングス <9202>
提供元:TradingView
東日本旅客鉄道 <9020>
提供元:TradingView
75日線で反発できるか注目していましたが下に割り込みました。このあと75日線が抵抗線になって跳ね返されたら上昇するのには時間がかかりそうで、買い目線的には嫌な感じです。株価が75日線を上抜けられるか?引き続き注目していきます。
チャート最下段のストキャスティクスは、買いサインと言われる20以下でのゴールデンクロスが先週時点で発生していました。その後、週半ばの下落によってゴールデンクロスは一旦解消しましたが、現在は再びゴールデンクロスしてストキャスティクスは買いサインが出ています。
チャート中段のMACDが、買いサインと言われる0ラインよりも下の位置でゴールデンクロスするか注目していましたが、なりませんでした。MACDヒストグラムも徐々にプラス側に近づいていることもあり、MACDがゴールデンクロスするか引き続き注目していきたいです。
以上のように、移動平均線での反発、ストキャスティクス、MACDの全てで買いサインが出るという結果にはなりませんでした。引き続きこれらの銘柄をチェックしていきたいと思います。
なお、日本航空の決算は5/7(金)予定です。ANAの決算4/30(金)より一週間遅いので、日本航空の売買判断はANAが決算後にどう動くか見てからでもアリかなと考えています。ノートパソコンの出荷台数が過去最高というニュースがあったので、日本航空もANAも国際貨物が伸びて思ったより赤字額が少ないとかないかな?と個人的には期待はしていますけど、コンセンサスもその分高くなっているかもしれません。決算内容とその後の値動きが気になります。
エイチ・アイ・エス <9603>
同様に日足チャートです。
提供元:TradingView
先週はストキャスティクスに売買サインは見られませんでしたが、現状は買いサインがでているようです。
MACDは0ライン付近でゴールデンクロスできず、0ラインより下にきたところです。ここからゴールデンクロスするのか注目したいと思います。
先週の記事にて、三角持ち合いから上放れしなそうと書きましたが、やはり上放れはありませんでした。先週時点では対象トライアングルに見えましたが、現時点だと強気の下降ウェッジパターンのように見えてきました。下記書籍「マーケットのテクニカル分析」によると、このパターンだと後1ヶ月以内程度で上昇することがあるかも知れません。
上記の書籍はテクニカル分析を詳しく知りたいという方にとっては、私はかなりの良書だと思います。この記事に出てくるテクニカル指標がすべて記載されていますし、他にも多くの指標が書かれています。ただし、言い換えればその分ボリュームも多いです。
初心者の方にはテクニカル分析の入門として下記がおすすめです。初心者のころにやりがちな失敗の例や対策なども書かれています。7日でマスターというタイトルですが、読みやすいのでもっと早く読み終わると思います。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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