半導体が牽引してきた上昇相場、警戒されているうちは…?

SOX指数が下落

3/8(金)の米国市場はオープンから1時半くらいで急落しました。22:30発表の雇用統計を受けての下落というより、週末の利確やヘッジでしょうか?SOX指数は-4.03%と大きく下落しましたが、構成銘柄のブロードコム(-6.98%)マーベル・テクノロジー(-11.36%)といった決算後だった銘柄の値動き影響もあったと思います。

NVIDIAも-5.54%と大きめの下落だったためか、この週末はSNSで「AIバブル崩壊!」みたいな話をよく見た気がしますが…SOX指数のチャートを見てみます。

SOX指数 日足
SOX指数の日足は下記です。RSIが高めで過熱感警戒という記事も見ましたが、RSIはトレンド発生時にはさほど気にしなくて良い指標かと考えています。チャートを見ても、これまでにRSI=70以上となっても上昇継続している場面が多く、RSI=70以上で売っていたら利益を伸ばせていないことがわかります。

SOX指数 月足(縦軸:対数)
月足でみると、さほど過熱感はないような気もしますが…まずは週明けの米国市場を見たいと思います。

 

日経平均も下げて始まる?

米国株の下落を受けて日経平均も週明けは下げて始まりそうです。日本は日銀金融政策決定会合というイベントがあるので、高値では利確やヘッジが入りそうにも思います。

日経平均が下がるとなると、東京エレクトロンやアドバンテストが下げを引っ張る展開になりそうです。ただし、半導体株が下落トレンドになるのはまだ先かな?なんて個人的には考えています。今のところ過去記事内容から見方を変えていません。下がるのは、前工程製造装置投資額が前年比でマイナス成長予測になったり、DRAMを作り過ぎてスポット価格が低下するような時期かな?と。

ynark.hatenablog.com

 

東京エレクトロン

東京エレクトロンは昨年末から+51.89%となり、日経平均を引っ張る銘柄のひとつでした。3/1週の信用倍率を見ると1.65となっています。その前の週は2.01でした。買い残が減って、売り残が増えています。下げたら買い戻しもあるでしょうし、「大きめの下落」は短期的にあっても長いこと大きく下げ続けるような「暴落」ってことはないかな?と思っているのですが…売りがしっかり入って警戒されているうちは。

日足を見てみます。RSI=70以上、MACDはDC目前っぽさがあり、テクニカル面での厳しさが注目されそうです(前述のようにトレンド発生時のRSIは個人的にはさほど気にしていませんが、注目されそうかなと)。

月足(縦軸:対数)で見ると、さほど過熱感はなさそうです。MACDがDCしたら転換期と考えています。

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

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