主要株価指数は高値で迎える?決算シーズン

高値で迎える決算シーズン

先日の米国雇用統計が予想よりかなり強くて、米国利下げはまだ先で株価にはネガティブかな…と思いきや主要株価指数は上昇、株高になっています。日米金利差が広がったままで円安→日本株にポジティブということで日本も週明けは上げて始まりそうです。

2/15頃までは決算発表が続きます。高値感は結構ありそうですが、今週決算発表がある銘柄の中から下記のパターンでピックアップしてみました。

・NISA等で個人投資家にウケが良さそうな銘柄

・高値感なく、今後の業績回復に期待できそうな銘柄

・高値感ありそうでも何だかんだで強そうな銘柄

 

三菱ケミカルグループ
決算発表 2/6(火)

NISA等で個人投資家にウケそうな要素あり?
個人投資家に人気が出そうな要素として、下記がありそうに思います。

・低PBR (PBR=0.73)

・予想配当利回り高め:3.59%

・小額(100株 9万円以下)から買える

業績は来期期待できそうにも思います。
・化学セクターは33業種の中でも今期は厳しいが、その反動もあり来期は伸びそう?

・ここは半導体関連を手がけるので来期業績回復に期待?

・通期予想(経常利益)はコンセンサスより高さそう
 →下方修正なければ「通期経常利益コンセンサス以上」というポジティブワードが出る?

週足チャート
(13, 26, 52週移動平均線、MACD表示)

 

太陽誘電
決算発表 2/7(水)

高値感なく、今後の業績回復に期待?
高値感なし、というか株価は低迷中です。業績の厳しさの織り込みが進んでいるようです。

週足チャート
(13, 26, 52週移動平均線、MACD表示)

まだ業績は厳しいのかもしれませんが、同じ電子部品の村田製作所の決算発表で気になるコメントがありましたので見ていきます。

まだ足下は厳しそう?
電子部品関連のTDK、村田製作所は既に3Q(10-12月)の決算発表を終えました。内容を見ると、太陽誘電の3Q予想とは温度差がありそうに思います。

TDK、村田製作所のコンデンサについてのコメントは下記です。

TDK
自動車市場向け販売が増加も、産業機器市場及び代理店向け販売が減少 

村田製作所
AV機器向けで減少スマートフォンやモビリティ向けで増加 。
コンデンサのBBレシオは1.03に改善。スマートフォンやモビリティ向けで受注を伸ばした(BBレシオ=受注額/出荷額比。1を超えると受注の方が多く、先行きが明るいというイメージ)。
コンデンサ市況は、先々は良いのかもしれません。

 

太陽誘電はコンデンサ比率が高い
太陽誘電は、売上のコンデンサ比率が60%程度とTDK(10%)、村田製作所(45%)と比較して高くなっています。村田製作所のコメント「コンデンサのBBレシオは1.03に改善」が市況回復を示唆するなら、太陽誘電の今後の業績回復に期待できそうに思います。

 

東京エレクトロン
決算発表 2/9(金)

高値感あっても結局は強い?
半導体関連銘柄の代表格で、値を上げていますがまだまだ強いかな?と考えています。

週足チャート
(13, 26, 52週移動平均線、MACD表示)

 

月足チャート
続いて下図は月足で縦軸は対数表示です。シリコンサイクルの4年をイメージして48ヶ月移動平均線と、その乖離率を下段に示しました。

48ヶ月移動平均線との乖離率120%くらいまでいけるかも?なんて思っています。より長期目線で考えて、次のシリコンサイクルでの下落を耐えられるなら(ピークから半値になっても耐えられるなら)、ずっと持っていてもよさそうとも考えています。例えば2014年高値→2022年高値(2サイクル=8年)で株価は7倍になっていますし。

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログでは個別銘柄などについての記載がある場合がありますが投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。