東京エレクトロンの決算から、今後について考えた

東京エレクトロン

2/9(金)に東京エレクトロンが3Q決算発表しました。資料をみると中国向けが前回から続いて伸びています。東京エレクトロンはレジスト塗布などの装置(コータ・デベロッパ)のシェアが高いのが特徴としてあります。露光装置にはコータ・デベロッパも必要な訳で、ASMLが中国向けを伸ばしていることと整合すると考えます。

中国が露光装置を手当て→コータ・デベロッパを手配という流れでしょうか。

こうなるとフォトリソグラフィー関連の他銘柄も気になります。中国はEUVの露光装置が輸入できないので、DUVのArF液浸でのマルチパターニングで微細化をしているとのニュースが以前にありました。風が吹けば桶屋が儲かる的な考えで…

ArFのマルチパターニングが増える?
 ↓
露光回数が増える
 ↓
レジスト消費量が増える
 ↓
レジスト、レジスト原料メーカー増収?

ということで、ArF用レジスト関連の銘柄をチェックしたいと考えています。ただし、ArF用レジストを手掛ける銘柄にもやがて恩恵がくるかもしれませんが、装置を手配したばかりで生産数が上がるのはもう少し先になりそうという点には注意したいと思います。「もう少し先」の具合を考えないと、買いタイミングが早すぎることになるかもしれません。今は、少しづつ買っておくくらいのスタンスでいこうと考えています。

レジスト、レジスト原料
東京応化
大阪有機化学
三菱ケミカルG

 

東京応化 2/13(火)決算

東京応化は2/13(火)に本決算の発表予定なので、今期見通しがどのくらいかに注目したいと思います。ここは結構控えめな見通しを出してくる印象がありますので、弱めなガイダンスで株価が下げたら買いチャンス?くらいに思っています。26週移動平均線に近づく展開があれば…なんて考えていると「押し目待ちに押し目なし」となったりして…。

株価チャート
週足、26週移動平均線、MACDを表示

 

大阪有機化学

2024年11月期の業績予想では「主力のArF用レジスト原料の販売は、下期に回復する予想」とコメントがありました。つまり2024年6月〜11月に回復見込みということなので、前述の「もう少し先」はそのくらいのイメージになりそうです。株価は月足でみると12ヶ月移動平均線が上向きになってきており、継続して上昇できるか注目しています。

株価チャート
月足、12ヶ月移動平均線、MACDを表示

 

三菱ケミカルG

ArF用レジスト原料の工場を新設、2025年3月期の稼働を目指すと昨年9月にニュースがありました。生産能力が現在の2倍になるそうです。なお先の大阪有機化学の販売先には三菱ケミカルGがあります。株価は3Q決算発表後から冴えない動きです。決算内容は3Q、通期経常見通しともコンセンサス超えでポジティブに思いましたが…。下げてもそろそろ下値は堅いのか?注目しています。配当利回り3.82%あるので、配当利回りを求める層にも人気出るかな?と思っているのですが、どうなるでしょうか。

株価チャート
日足、MACDを表示

 

SUMCO 2/14(水)決算

レジストが伸びるのは今年の後半の予想となると、ウェハの回復も同じような時期かと思います。SUMCOの本決算発表が2/14(水)なので、どのような見通しが出るかチェックしたいです(SUMCOは四半期先の予想しか出しませんが)。信越化学と同様なら、顧客在庫は順調に減っているのではないかと思います。3年程度のサイクルで株価が上がってきた傾向があり、そろそろ前回の上昇から3年程度なのですが、はたして今回は…?

株価チャート
月足、MACDを表示

 

後工程材料、電子部品はまだまだ先?

後工程関連は更に先、電子部品の回復はもっと先になるかもしれません。先々は需要回復すると考えて安い内に仕込みたいのですが、なかなか株価が上がらないと資金効率が悪いのでタイミングを見計らいたいと思います。

封入樹脂
住友ベークライト
レゾナックHD

リードフレーム、パッケージ
三井ハイテック
イビデン

電子部品
TDK
村田製作所
太陽誘電

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログでは個別銘柄などについての記載がある場合がありますが投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。