AMATが急落
米国の半導体製造装置最大手のAMAT(アプライドマテリアルズ)の決算発表直前に、中国向け輸出規制に関して当局の捜査が入っているとのニュースがありました。
ただし最近発覚したという感じでもなく、会社側は決算説明会で「2022年10月には当局から召喚状を受けたことを開示済み」と説明しているようです。
決算内容は4Q実績、1Qガイダンスとも予想を上回り良好でしたが、上記ニュース影響なのか翌日株価は-4.01%でした。
仮に中国規制が強化されても
中国規制関連での業績影響を懸念されているようですが、仮に中国向けが減っても2024年はこれまで投資が強く抑制されてきたDRAM、NAND向けが相当伸びそうなので前工程製造装置の市場規模が成長するシナリオには変化がないように思います。DRAM、NANDのシェアはほぼ韓国、米国企業(NANDは日本のキオクシアも)ですので。
SEMI予想の2024年 前工程製造装置市場規模成長率
・DRAM分野:+31%
・NAND分野:+59%
AMAT 日足チャート
下図はAMATの日足チャートです。昨年安値からの線形回帰チャネル(±2σ)を合わせて示しています。相関係数R=0.899と日にちと株価に強い正の相関が見られ、即ち上昇トレンドにあると考えます。前述のように来年は半導体製造装置市場が伸びる見込みですし、しばらく上昇トレンドが続きそうかと思っています。なお、決算発表翌日のローソク足は長めの陽線となりました。だだ下がりではないので、今後に期待できそうな気もします。
他銘柄への影響は軽微?
LRCX、KLAC、ASMLなどへの目立った株価影響は無さそうです。SOX指数は+0.66%でした。週明けの東京エレクトロン、SCREENへの影響もほぼないかもしれません。引き続き、半導体前工程製造装置銘柄は強気で考えています。
休むも相場ということで
日米とも11/23(木)の株式市場は休場、11/24(金)の米国株式市場は半日営業ということで閑散相場になりそうです。感謝祭前のポジション整理で大きく動くのか、閑散に売りなしなのか?11/22(水)早朝にはNVIDIA決算がありますが、その影響でどうなるのかよくわからないので現物オンリーでの様子見として、11/24(金)はお休みにします。
東京エレクトロンなどは年初に考えたシナリオに近い感じで上昇してくれましたので、あとは現物ホールドしながら年末までデイトレしつつ、半導体関連以外の銘柄でも安くなる場面があるなら拾っていくスタイルで行こうかと考えています。ynark.hatenablog.com
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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