半導体株が上がる中、信越化学が通期上方修正でも小幅安!5月のSUMCO決算後もそうだったけど…

半導体株が上昇

先週は国内外ともに半導体関連株が上昇しました。海外の製造装置の決算内容みると事前の予想ほど悪くなく、前回記事に挙げた銘柄は決算通過で上昇しています。SCREENは週明けの反応待ちですが。

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信越化学は決算通過で小幅安

前回記事には記載していない銘柄ですが、半導体材料を手がける信越化学が通期上方修正、2Q進捗率57%と良好な決算内容でした。財務も良く、今後も増配などポジティブな内容が期待できそうに思いますが、決算発表翌日の値動きは小幅安となっています。

 

信越化学の株価位置

日足のチャートです。ボリンジャーバンド(25日移動平均線、±2σ)、モメンタムとRSIを示しています。

決算発表翌日は+1.88%と高寄りしたあと下落して日足は大陰線です。+2σ付近で跳ね返されたようにも見えます。終値は前日比で小幅安で、モメンタムは0以上、RSIも50以上を維持しており、チャートが大きく崩れたという印象はないです。なお、10/28の出来高が高いのはTOPIXリバランス影響と考えます。素直に上がらないのは決算プレイということもあるでしょうが、需給がキツイのかもしれません。

 

需給は良くなさそう

割安感あるからか、信用取引では売りに対する買いの比率(信用倍率)=30.83と相当な買い残がある状態なので上値は重いかもしれません。

価格帯別出来高は15,450円あたりが多くなっています。9月の下落初動や6月の下落初動で買った人達は買い値あたりまで戻したら売ってくる、いわゆるヤレヤレ売りがありそうです。そうなると16,000円や17,000円あたりも重くなるかもしれません。とは言え、地合い次第ではあっさり突破しそうですが。

 

SUMCOの22年1Q決算後の値動きを思い出した

この信越化学の値動きを見ていたら、今年の5/12にSUMCOが好調な1Q実績と2Q予想を発表した翌日に、小幅安(1938円→1933円)で終わったことを思い出しました。

ynark.hatenablog.comなお、その後に株価は6/9までジリジリ上がり高値2,155円まで上昇しています。このときは2,000円あたりが重いかな?と思いつつも超えていきました。なんといっても、この期間は日経平均も強かったというのもありますが(日経平均 5/13:26,427.65円 → 6/9:28,246.53円、+1,818.88円)。

信越化学も業績が良いことを考えると、地合いの良さを味方に付ければ重そうな上値をあっさり抜けてくるかもしれません。週明けは米国株高を受けて地合い良さそうですし。なんにせよ信越化学は財務も業績も良いことが今回の決算で再確認できたので、長く持てるなら決算プレイに惑わされることはないかと思います。

 

でも波乱要因には警戒

この後もFOMC、雇用統計、中間選挙とイベントが沢山あります。中間選挙の年は12月が株価軟調という傾向もあるようなので、警戒しておきたいと考えています。ドル円も介入を考えると円安の持続性が気になるので、米国株については円安のうちに小まめに利確して円に戻しておこうと考えています。FOMC前に米国株が急騰すると、余計なタカ派発言を招きそうな…?

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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