信越化学が好決算!来週の半導体関連の決算にも注目!

記載銘柄:信越化学 <4063>

 

業績に自信ありそうな信越化学

ここまで半導体関連の決算発表をみて、信越化学は業績への自信が相当ありそうだなと思いました。今回は信越化学の決算内容とチャートを見ていきます。

信越化学 1Q決算発表
・1Q経常実績:コンセンサス+25.7%
・通期経常予想:コンセンサス+6.1%
・増配:450円 (先期400円+50円)
・自社株買い:2.2%相当

前回記事で自社株買いのおかわり可能性を考えましたが、実際にやってくれました。

ynark.hatenablog.com

好決算といえるポイントをこれでもかと出してくる内容で、株価も現状PER=12.06と割高感もないのにそれほど株価が上がっているように思いません。ただ、こういう違和感が投資チャンスになりそうにも思いますが、以下にてチャートを見てみます。

 

株価チャート(日足)

決算発表を受けて、前回記事で述べた出来高少ない価格帯を抜けて高値17,560円を付けましたが、どうにも株価上昇が抑えられているようです。米国GDPが2四半期連続マイナスなど発表があったこともあると思いますが、6/13〜6/16のギャップダウンで買い向かった人達のヤレヤレ売りが相当あったのでは?と考えています。この急落で買ったけど1ヶ月以上も苦しめられて、買値あたりまで戻ってくれて助かった!微益 or 微損で売れてよかった!という売買が多かったのではないでしょうか。決算翌日はTOPIXリバランスもあったとはいえ、出来高はかなり多めとなっています。

25日移動平均線が上向きになり、MACDヒストグラムも続伸で上昇トレンド継続と見ています。決算で好材料が出たので、むしろここから上昇するのか注目しています。

 

信越化学の通期業績予想は鉄板

信越化学の通期業績は、期中にリーマンショックがあった2008年以外、直近13年連続で通期業績予想を下回ったことがありません。コロナショックのときは1Qで通期業績予想ありませんでしたが(中間期のみ開示)、2Qでの通期業績予想をしっかり上回っています。

決算発表時の質疑応答を見ると、会社側は米国と欧州市況の落ち込みは織り込んでいるようです。証券会社は投資判断格下げなど出してくることがありますが、これまでの信越化学の業績見込みは鉄板であったことを覚えておきたいと思います。

 

今後の決算発表予定

ここで来週の半導体関連の決算予定を見ておきます。なお、米国銘柄の決算発表日は日本時間で示しています。

8/1(月)
JSR、🇺🇸オン・セミコンダクター

8/2(火)
イビデン、東京精密

8/3(水)
🇺🇸AMD

8/4(木)
HOYA、SUMCO、東京応化

8/5(金)
レーザーテック

東京応化の決算発表は8/4(木)ですが、7/29(金)に業績修正を発表しました。

・2Q経常:コンセンサス+5.2%
・通期経常:コンセンサス+3.3%

修正理由は「堅調な半導体需要に加え、為替変動の影響」とあります。

通期業績予想は1ドル=110円という前提だったので、為替影響がメインのような気がします。

為替影響を含むにしても2Q(4−6月期)+5%ってのは振れ幅が物足りないような…?詳細は決算発表待ちでしょうか。

 

来週決算銘柄ピックアップ

来週決算発表がある銘柄で、個人的に気になるものを挙げてみました。

JSR (8/1決算発表)
フォトレジストを手掛けており、東京応化の競合です。東京応化の上方修正を受けてツレ高するのか、また8/1の決算で同様に上方修正あるのか?ここはまだ1Qなので通期上方修正は難しいかもしれませんが、アドバンテストみたいに1Qから通期上方修正してくるところもあるので注目しています。

SUMCO (8/4決算発表)
信越化学の決算発表時の質疑応答をみると「ウェハメーカーの生産能力が限定的で、顧客はウェハ在庫を積むことができない」という旨の内容がありました。それを踏まえるとシリコンウェハメーカーであるSUMCOも業績良さそうに思います。ただし、ここは次の四半期までしか業績予想を出さないので通期予想がないことがネガティブ視されるかもしれません(いつものことなのに…)。増資したので自社株買いは無さそうに思います。現状(7/29終値ベース)で配当利回り3.73%ですが、6月期の配当を修正してくるのか気になります。

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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