先週決算の振り返り!JSRとイビデンが決算後に下げたけど…?

記載銘柄:JSR<4185>、イビデン<4062>、新光電気工業<6967>

今回は、前回記事に記載した銘柄で決算発表後に値を下げたJSRとイビデンを中心に、決算内容をがどういったものなのか見ていきます。

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JSR 決算:4/25(月)

2022年3月期(先期)実績
・税引前損益:IFISコンセンサス-13.6%

2023年3月期(今期)予想
・税引前損益:IFISコンセンサス-2%
 (想定為替レート:1$=¥116)

自社株買い
・上限 :1,000万株(4.65%)
・期間:5/9〜12/30

これだけ見ると、今期業績予想はコンセンサスより少し低いくらいでも先期の業績がイマイチといった印象です。ただし自社株買い4.65%というのは自信がありそうに見えます。

続いて、なぜこうなっているか詳細を見てみます。

 

決算短信・説明会議事録内容

先期業績実績について
21年4Qに米洗浄工場の立上げ遅延で
減損発生(前回業績見通しに含まず)
※現在は安定稼動中

今期業績予想について
評価性の利益を除くとコア営業利益は前年比+22%

決算の数字だけを見ると心配な感じですが、内容を見ていくと事業内容は成長していきそうに思いました。

株価の位置
株価は決算発表翌日4/26(火)は大きめに下げましたが、現在は決算発表日の終値3,490円を超える3,555円となっています。決算翌日の下げで結構な投げが出たような出来高ですので、ここから持ち直していくのか注目しています。

 

イビデン 決算:4/27(水)

2022年3月期(先期)実績
経常損益:IFISコンセンサス+4.7%

2023年3月期(今期)予想
経常損益:IFISコンセンサス-13.4%
(想定為替レート:1$=¥120)

JSRとは逆のパターンで、先期はコンセンサス程度でも今期が低めという内容です。この数字を見るとネガティブな印象が強めと思います。

イビデンの青木社長は4/28(木)に、原材料やエネルギー価格高騰や設備投資の影響と説明しています。ここのところの情勢不安で貴金属が高騰、ハンガリー工場では電力費が2倍になっているとのことです。また、ICパッケージ基板の需要に応えるために大型投資を執行するとのことで、設備投資額が1,200億円(先期:606億円)の計画です。

売上は前年比+6.2%の見通しで、需要が減速しているのではなくコスト増が利益を圧迫している内容です。

株価の位置
今期の数字がネガティブなインパクトあったこともあり、決算発表翌日に-6.79%と大きく下げました。日足は下ヒゲ陽線と、日中では持ち直した感じはあります。前回記事のまとめに記載したガイダンスリスクで大きく株価下げたかなという印象ですが、今後どうなるか注目です。

また、パッケージ関連ではリードフレームを手がける新光電気工業が4/28(木)に決算発表しました。こちらはどのようなガイダンスとなっているでしょうか?続いて見てみます。

 

新光電気工業 決算:4/28(木)

2022年3月期(先期)実績
経常損益:IFISコンセンサス+6.1%

2023年3月期(今期)予想
経常損益:IFISコンセンサス+3.8%

先期、今期ともコンセンサス以上です。ここは今期の設備投資額がイビデンほど先期とかけ離れていないというのもあるように思います(今期設備投資予定:658億円、先期:575億円)。保守的なガイダンスだったイビデンとは異なりポジティブな内容です。

株価の位置
決算発表日はイビデンにツレ安したのか日中は大きく下がりました。決算発表を受けてどう動くか注目です。イビデンも新光電気も米国インテル向けが多く、インテルの決算がネガティブ視されていることが影響あるのかも気になるところです。

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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