パウエル議長がタカ派に
先週、パウエル議長の議会証言がありました。これまでインフレは一時的と言っていたのが一時的でないと言ったり、テーパリングは早めに終わらせる必要があるかもとタカっぽいことを言いはじめました。FRB議長再選後のタイミングなので色々と思うところはありますが、インフレを早期に終わらせたいというバイデン政権の思惑を反映しているような感じがします。
もはやオミクロンでの株安ではない?
前回記事では、オミクロン株で米国利上げ時期が先送りあるかもと考えていましたが、反対の動きとなりました。
現在の株安は、新たな変異種オミクロン株というよりもパウエル議長がタカ派に転じたことに起因するのではないでしょうか?コロナバブルを生み出したFRBが、自らバブルを終わらせにきているように思います。つまり、上がり過ぎた株価が下がる時が来たのかもしれません。
これからオミクロン株についてポジティブなニュースがあったとしてもハイテク関連は戻りが弱い、むしろ利上げ時期が更に早まりそうで株価が下がるといったシナリオも考慮しておきたいと思います。
一方で、オミクロン株も既存ワクチンが効くとか毒性が低いなどのニュースがあるとアフターコロナ(リオープン)関連は素直に上がるかもしれません。
期待先行で上げた株価は調整?
特に米国のハイテク・グロースは大きめの調整がありそうに思います。例えばPER=331まで買われているテスラ <TSLA>や、キャシー・ウッド氏が運用する破壊的イノベーションのETF <ARKK>などです。このように、かなり先の成長まで株価に織り込まれているものは下落しはじめています。下げは一時的の可能性もありますが、少なくとも一方的に上昇する状況ではなさそうです。
Tesla, Inc., <TSLA>
ARK Innovation ETF <ARKK>
日本株はというと、米国ほど割高ではないとはいえ(ダウ 予想PER=21.5、日経平均 予想PER=13.5)、米国の利上げが早まることを材料に売られる展開があることを警戒しておきたいと思います。
想定シナリオ変更なら作戦変更
パウエル議長のタカ派発言の前は、下がったところを少しづつ拾っていくという作戦を考えていました。利上げが早まるならば、押し目買いVS利上げ懸念での売り、という混戦模様になりそうです。ここからは、ショートを持ちながらもポジション縮小して、主にデイトレで様子見しようかなと思っています。
休むも相場
方向性が良くわからないのであれば、「休むも相場」だと思います。
ただ、方々でハイテク・グロース中心に年末安が警戒されているので逆に年末安は無いかもしれません。とはいえ、下落が懸念されるようなハイテク・グロースを持っていたなら今年は利益が積めたでしょうし、欲張らずに早めの冬休みでも良いかもしれません。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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