記載銘柄:JSR <4185>、東京応化 <4186>、信越化学 <4063>
変異株で?世界株安!
米国の感謝祭後の市場参加者が少ないときに、南アフリカで見つかった新型コロナの変異株、オミクロン株を材料にして世界的に株安となりました。薄商いのタイミングでたまたまバッドニュースが出る…私には、なんだか出来過ぎのシナリオのように見えるのですが…。これが「新たな変異株での下げ」というのなら、下げたところを買ってみる戦略もアリかと思います。まずは株以外がどのように反応したか、または反応しそうかを考えて、狙いどころを絞ってみました。
直近の反応
・原油価格下落
今後ありそうな反応
・米国利上げ時期の先送り?
まずは以下、これらの内容についてです。
原油価格下落
既に原油価格(WTI)は前日比-12.63%と大幅下落しています。
最近の原油価格高騰で日米とも戦略備蓄を取り崩すと決めたくらいでしたが、変異株ニュースで原油が安くなりました。この流れがいつまで続くかわかりませんが、原油安の恩恵を受ける業種は少しは楽になりそうです。ただし空運等は燃料安よりも人流停滞がキツいのでダメでしょうが、化成品を扱う化学メーカーなどは原材料費が安くなりメリットありそうです。
米国利上げ時期先送り?
景気回復が遅れそうなら米国利上げ時期が先送りになるかもしれません。
週明けからはFRBの方々の講演や、ADP全米雇用リポート、ISM景況感指数、雇用統計などが発表されます。
オミクロン株の影響で、よりハト派なコメントが出て株価が反応することもあるかも知れません。イベント日程は下記となりますが、これらについてのニュースを追っていきたいと思います。
11/29(月)
・パウエルFRB議長、
ボウマンFRB理事 講演
11/30(火)
・パウエルFRB議長
上院銀行委員会 証言
・クラリダFRB副議長 講演
12/1(水)
・ADP全米雇用リポート
・ISM製造業景況感指数
12/2(木)
・米国新規失業保険申請数
・クオールズFRB理事 講演
12/3(金)
・雇用統計
・ISM非製造業景況感指数
早々に金利が上がらないとなると、直近ではハイテクが買われそうです。特に半導体関連はこれまでのコロナ禍でも強い値動きだったので、今回のショックで下げたところは買われる展開もありそうです。
化学+半導体 が狙い目?
原油が安いし、金利は早々に上がらないかも?ということで、原油安の恩恵ありそうな半導体関連に注目してみたいと思います。今回はJSR、東京応化、信越化学をピックアップしました。
JSR
フォトレジストなどの半導体材料の他、合成樹脂など手がける
東京応化
フォトレジストでシェア世界首位級
信越化学
総合化学メーカー、シリコンウェハやフォトレジストの他、塩ビなど化成品を手がける
次にこれらの株価位置を見てみます。
株価位置
各銘柄の日足を見てみます。75日移動平均線、ボリンジャーバンド(25日移動平均、±3σ)、RSIを示しています。
JSR今のところ、上昇トレンドの中での下げといった印象です。RSIが50ラインを下抜いて売りシグナル出そうですが、週明けにガッツリ下げてRSI=30〜40付近まで下押すようなら拾ってみたいと思います。
東京応化75日線は横向きでレンジっぽい動きです。RSIは50ラインを下抜いて売りシグナルが出ています。ここから一気にRSI=30~40付近まで下がるならリバウンドを狙ってみたいと考えています。
信越化学75日線はやや上向き、既にRSI=40まで下がっています。信越化学は2020年3月のコロナショック以降はRSI=30を割っていないので、ここから勢いよく下がってRSIが35くらいになるか、ボリンジャーバンド-3σに達するくらいなら買いで入ってみたいと思っています。
ここからの作戦案
日経平均先物を見ると、週明けの日本株は大きく下げて始まりそうです。ものすごいギャップダウンで始まって、こんなに下がるのなら今からでも売りで取ろう!と息巻いているとあっさりダウ先物が復活してヤラれる展開もありそうですので、ここからはガッツリ下げるなら少しづつ拾っていくという作戦が無難なように思います。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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