記載銘柄:INPEX <1605>、出光興産 <5019>、ENEOSホールディングス <5020>
岸田氏が新総裁、首相になってから日経平均は続落しています。海外メディアもKishida shock という言葉を使い始めました。ここまで下げて、まだ下値余地があるのか?個別で注目してみたい銘柄は何なのか?見ていきます。
岸田ショック?
日経平均は菅氏の退陣表明があった9/3(金)から大きく上げましたが、岸田氏が新総裁となってから帳消しとなりました。上海市場が国慶節で10/1(金)〜10/7(木)まで休場なので、アジア株として日本株がリスクオフを引き受けてしまったとかもあったかも知れません。なんにせよ、海外よりも大きく下がる、なんなら米国が大きめに上げた翌日でも下がる、というのは日本独自のネガティブ要因があると考えるのが妥当と思います。
岸田氏は株式譲渡益や配当に掛かる税金を上げる意向というのが株式市場にはネガティブ要因としてあります。また内閣も改革が進む様子がなさそうということで売り材料にされて仕掛け的な「岸田ショック」が起きたのではないでしょうか。
仕掛け的とはいえ、岸田内閣に不安はあります。支持率は民主党に政権を獲られた麻生内閣以来の低さです。選挙に向けて支持率回復の対策がなければ自民党が議席を減らす展開がありそうです。
SQ通過後は?
SQ前の水曜日は荒れるとよく言われます。10/6(水)の日経平均は高値28,209円から安値27,293円という大荒れでした。まさにSQ前の水曜日で荒れたわけですが、10/8(金)のSQ通過後はどうなるでしょう?解散総選挙期間は上がるアノマリーがあるので、今度は下げた分また上げてくるのか?衆議院解散10/14(木)以降の値動きに注目したいと思います。
日経平均の下値余地
日経平均の日足を見てみます。ボリンジャーバンド(25日移動平均±3σ)、RSIを示しています。この急落で過熱感が取れてRSI=30.6まで落ちています。直近安値の8/20(金)に付けた27,000円割れあたりが目安かな?と思っています。ここからは安川電機を先鋒に決算シーズンを迎えて、上がるアノマリーを持つ解散総選挙も近いので下値を追い過ぎるのも控えたいと考えています。
個別で注目してみたい銘柄
岸田ショックといわれる急落場面でも大きめに上げたセクター、銘柄があります。原油、天然ガス価格が直近高騰して、鉱業・石油関連が上がりました。
INPEX
出光興産
ただし、10/7(木) 7:00現在はロシアが天然ガス供給の増加を示唆したことで天然ガス価格が急落しています。原油価格も下げています。
プーチン氏、天然ガスの供給増を示唆 新パイプラインで: 日本経済新聞 https://t.co/dm49732b2c
— YN-ARK (@merry_oss) 2021年10月6日
この急落に乗ってショートで取るとか、7-9月期の好業績期待で下げたところを買うとか、なかなか面白いセクターになりそうです。ENEOSホールディングスは出遅れ感あるので今後、上があるのか値動きに注目してみたいと思います。
ENEOSホールディングス
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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