記載銘柄:INPEX <1605>
本日8/10(火)、INPEXの2Q決算発表がありました。前回の記事で業績や増配の有無について考察しましたが、結果は業績上振れ、増配ありとなりました。
2Q決算概要
2Q経常利益
・実績値:2198.5億円
(会社予想:2010億円)
年間配当
・40円 (前回予想:33円)
経常利益の増加要因は、決算説明書によると主に販売量の減少があったものの販売単価が上昇したことによるとのことです。
今後の業績見通しは?
原油価格の上昇により前提条件を見直したこと、2Q業績の上振れを受けて通期業績を上方修正しています。IFISコンセンサスに対して-1.7%ですが、ほぼコンセンサス通りと受け取って良いと思います。
通期経常利益
・5450億円(前回予想:4830億円)
・IFISコンセンサス:5546.1億円
前提条件がどう変わったか?
前提条件の変更内容を見てみます。
下期前提
・為替(¥/$):110 (前回:108)
・Brent原油($/B):65 (前回:60)
為替は現状110円付近なので現状に合わせてあるようですが、Brent原油価格は下記チャートのように7月〜8月はおよそ$72程度なので、$65というのは保守的に思います。今後の原油価格次第では3Qも業績上方修正が期待できるかもしれません。コロナ禍からの経済回復状況やOPECプラスの動向に注目していきたいと思います。
株価への反応は?
8/10(火) 19:30現在、PTSでは805.5円(+2.87%)と上昇しています。PTSの反応や、通期業績上方修正と増配を考えると株価にポジティブとは思いますが、明日の東証でどうなるかは誰にもわかりません。なお、コスモエネルギーと出光興産は決算後に上げても急速に下げました。この2銘柄は今回の決算で通期業績が据え置きだったので単純に比較できませんが、今は夏枯れ相場が警戒される時期なので決算で上がったらさっさと利確しておこうという向きは多いと思います。私もそんな感じです…。
来週から世間的にはお盆休みだろうし、この時期は決算良くて上がったらサクッと利確してお盆休みを迎えたいって感じ
— YN-ARK (@merry_oss) 2021年8月4日
ただし、今回の増配で配当利回り5.1%(本日終値:783円ベース)と高めになったことは魅力的ですし、前述のように保守的な原油価格前提なので更なる業績修正と増配を期待してのHoldや、ここから夏枯れ相場で下げたら買い増しするなど様々な選択肢があると思います。Tradingなのか、Investingなのか投資のスタンスで対応は変わるのではないでしょうか。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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