記載銘柄:JFEホールディングス <5411>、日本製鉄 <5401>、神戸製鋼所 <5406>
JFEホールディングス決算 8/12(木)
JFEホールディングスは、粗鋼生産国内2位の鉄鋼メーカーです。競合としては日本製鉄(国内1位)、神戸製鋼所(国内3位)があります。この記事ではJFEについて下記2点を考えてみます
(1) 好業績は織り込み済み?
(2) 増配あるか?
(1) 好業績 織込み済み?
日本製鉄が高炉メーカーとしては先行して8/3(火)に決算発表しています。決算翌日の値動きは高く始まって、日足としては大きめの陰線となりました。このとき、JFEも神戸製鋼所も日本製鉄と同様な値動きとなっています。3銘柄の株価連動性を確認するため、株価チャートを重ねてみました。
縦軸は変動比率です。基準点をどこにおくかで微妙に変わりますが、おおむね3銘柄とも同様な株価の動きであることがわかります。5月高値に対して、JFEは日本製鉄より低い位置にあります。JFEの株価は好業績は織り込みつつあるものの、多少の上昇余地がありそうです。
ただ、上昇余地という意味では神戸製鋼所の方が大きくなっています。というのは神戸製鋼所だけ直近下げているからですが、これは決算通過後の値動きです。8/5(木)に決算発表して、翌日にギャップダウンで始まり大陰線となりました。その後は8/10(火)、8/11(水)と値を戻しつつあります。まさに決算プレイといった様相ですが、先行した日本製鉄の決算を受けてツレ高したこと、決算翌日が3連休前というタイミングの悪さもあったように思います。この動きに他2銘柄が反応しているようには見えません。決算プレイに持ち込む、なんらかの隙があったのかもしれません。
(2) 増配あるか?
配当は年間10円ですが、競合2銘柄同様に配当修正があると考えています。競合の配当修正は現状で下記となっています。
・日本製鉄:年間10円→中間55円
・神戸製鋼:年間10円→中間10円
サプライズがない場合、売られることも想定
決算プレイに理由を求めるのもナンセンスですが、決算内容に難癖つけられる隙があると決算後に売られることがあります。神戸製鋼所が実例です。理由なんていくらでも付けられるので、考える意味はなさそうですけど…。
まとめ
・好業績であろうことを織込みつつある
・上昇余地は日本製鉄よりありそう
・神戸製鋼所のように決算後に売られる可能性も
ということで、決算またぎは難しそうな印象です。ただでさえお盆休み後半になりますし。個人的には、決算で業績や配当が良いことが確認できて、それでも株価が大きく下がるなら買うというので良いかと思っています。神戸製鋼所がここから株価回復するかも判断ポイントとして参考にしたいところです。
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今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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