日本時間6/17(木)早朝に、FOMC結果発表とパウエル議長の会見がありました。これまで、株式市場はFOMC待ちで小動きだったということもあり、東京市場がFOMC結果を受けてどう動いたのか?これからどうなるかの手がかりについて考えてみます。
FOMC結果抜粋
・2023年中にゼロ金利政策解除方針
市場は想定よりタカ派と受け止めている様子です。FOMCメンバー18人の内、23年の利上げを見込むメンバーは前回の7人に対して13人になりました。
とはいえ、1年半以上の長期ゼロ金利とするシナリオは変わっていません。ワクチン接種が進み経済回復することを考えたら妥当な結果だと思いますが、これで株式市場が大きく下落するのであれば、現状は金融緩和にどれだけ頼っているかを示す警告と捉えておきたいと思います。
金利上昇でハイテク売られた?
FOMC結果発表後、米10年国債が1.48%から1.56%程度まで上がりました。金利が上がるとハイテク株を中心に売られる傾向にあると言われますが、FOMC後の東京市場はハイテク全面安というほどではありませんでした。東京エレクトロン、レーザーテック、SUMCOといった半導体関連や、富士通、日本電気などはプラスで終わっています。村田製作所やソニーグループは比較的に下げは大きめでしたが-2%程度です。この後のNYが大して下がらない、または上がるとなると本日大きめに売られた銘柄も買い直される展開があるように思います。
アフターコロナが買われた
FOMCを受けてのリバランスなのか、緊急事態宣言が6/20(日)で終了ということもあるのか、アフターコロナ銘柄が堅調だったイメージです。エイチ・アイ・エスやベルトラといった旅行関連、日本航空やANA、くら寿司やサイゼリヤなどの外食関連がプラスとなっています。
各銘柄の上値余地は?
特にアフターコロナ関連といわれる銘柄は、新型コロナ終息前の今から既に株価上げていますが、上値余地はどのくらいあるでしょうか?明日発売の会社四季報プロ500夏号には、東洋経済新聞社の編集部が考える想定値幅が記載されていますので、参考に見てみたいです(想定値幅を鵜呑みにするのではなく、他の市場参加者との共通認識として)。四季報は分厚すぎて敬遠される方も、プロ500は読みやすいと思います。本命50銘柄、期待200銘柄、注目250銘柄と分けられてビジュアル的にも見やすいです。電子書籍なら明日の東京市場が始まる前に読めるというメリットもあります。
また、本家の会社四季報を読むなら、下記を読むと面白いと思います。タイトルは大穴株の探し方みたいな感じですけど、四季報の見るべきポイントをブロックごとに解説されていて有望株を探すヒントが記載されています。これを読んだ後は厚い四季報を読んでみたい、と思うかも知れません。
四季報2021年夏号 6/18(金)発売です。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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