SOX指数、目先はNVIDIA決算で上下あっても10〜11月頃には上昇期待?

半導体関連、上げてきたけど…

NVIDIA決算を控えて、日米ともに半導体関連株が上昇してきました。NVIDIAは前回決算後に大きく値上がりしたので、今回も?という思惑があるようです。事前に大きく株価上昇すると、好決算でも出尽くしとかもありそうで難しいようにも思います。

ただし、仮にNVIDIA決算で下げた場合でも半導体関連は数ヶ月スパンでみたら上昇あるかな?と考えています。

 

製造装置が好調なら?

半導体製造装置の決算を一通り見ると、既に売上は底打ちしてここから回復というように見えます。製造装置が売れるようになったら、ウェハ処理能力向上して材料(シリコンウェハ、レジスト、ダイシングブレード、リードフレーム、封止材など)が売れて、テスターも売れて、最終的に半導体製品が売れる…という半導体不況の終わりが遠くないうちに来るかもしれません。10月〜11月あたりは7-9月四半期の決算が出てくるので、内容をよく見ておきたいと思います。

 

季節性という視点

SOX指数の季節性という観点でも、特に11月には期待しています。SOX指数の各月の前月比騰落率(2010年〜2022年)を見てみると11月が突出して高くなっています。また8月が最も下がり、9月はあまり上がっていません。

より詳細に、各年ごとに分けたグラフは下図です。

11月が下がった年は、過去13年で2011年と2017年の2回だけです。上昇率も高く、季節性として強い月と言えそうです。これを踏まえると、8月〜9月にかけてSOX指数ETF(SOXL)、半導体ETF(SMH)などを買い、11月頃に売るという戦略も面白そうに思います。

 

半導体の工程、銘柄は様々

ひとことに半導体関連といっても、前工程(ウェハプロセス)、後工程(裏面研削、ウェハテスト、ダイシング、パッケージング、テスティング)、材料(シリコンウェハ、フォトレジスト、エッチングガス、リードフレーム、封止材)など工程ごとに関係してくる銘柄も様々です。前工程設備が整って生産能力向上したら、その後の工程で使う設備や部材が必要となると考えると、まだ出遅れている半導体関連はありそうです。

明日(8/23)発売の業界地図では、半導体製造装置や材料などの業界ごとに銘柄が網羅されているので、半導体業界に詳しくない方でも銘柄研究の参考になると思います。

工程ごとの銘柄例

ウェハプロセス
・東京エレクトロン
・SCREENホールディングス
・ASML (オランダ)
・アプライド・マテリアルズ(米国:AMAT)
・ラム・リサーチ(米国:LRCX) 

裏面研削、ダイシング
・ディスコ

ウェハテスト
・東京精密

パッケージング
・三井ハイテック
・イビデン
・新光電気工業
・住友ベークライト
・レゾナック・ホールディングス

テスティング
・アドバンテスト
・テラダイン (米国:TER)

フォトレジスト
・東京応化
・JSR(JICがTOB予定)

エッチングガス
・レゾナック・ホールディングス

シリコンウェハ
・信越化学
・SUMCO

などが挙げられます。

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

※当ブログでは個別銘柄についての記載がある場合がありますが投資やその他の行動を勧誘、推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。