マイクロンが決算後に下落
6/29(木)早朝に、米国メモリ大手のマイクロンテクノロジーの3-5月四半期(Q3)決算がありました。Q3売上はQ2比+2%と微増、Q4ガイダンスはターゲットで3Q比+3.9%(レンジ:-1.3%〜+9.2%)程度でした。
Q3売上実績、Q4売上ガイダンスともアナリスト予想平均を上回る内容でしたが、直近の株価は下げています。下図は日足で、移動平均線は50日、100日、200日を示しています。各移動平均線は上向きとはいえ、決算後に50日を割り込みました。
会社側コメント概略
以下は会社側のコメントの一部抜粋してみましたが、どちらかというとポジティブのように思います。
・四半期売上は底打ちと確信
・2024年はAI向けメモリ、
ストレージの大きな飛躍を期待
・前工程装置投資
2024年は前年比減少と予想
・ウェハ投入数
減少は2024年まで続く見込み
・各セグメントについて
データセンター
AI向け需要が予想以上に高いが
従来型サーバーは低迷
PC
出荷台数は2019年を下回る
水準と予想
グラフィックス
顧客在庫はQ3で正常化と予想
スマホ
年後半の製品発売に向けて
Q4は回復見込み
自動車
年後半は需要成長を見込む
産業
Q3で回復の兆し見られた
この決算で下げ続けるなら…?
内容的には株価上がっても良さそうかな?と思いましたが、決算翌日は高寄りしたものの二日続落しています。週明け以降も下げ続けるとなると、決算通過したら売られるという流れが他半導体関連にも波及してくるのか?と警戒しておきたいと思います。
半導体関連は長期的には上昇と考えていますが、ここまで調子良く上げてきた銘柄が多数あるので夏休み前に利確しておく雰囲気になるかもしれません。私も今年の夏は長めに休もうと思っているくらいですので(利幅が大きく取れている現物は夏も持ち越し予定ですが)。
今後の決算もチェック
7月〜8月の決算通過で売られる流れになるのか?まずは半導体関連で先行して決算発表があるところの株価反応をチェックしておきたいと考えています。
7/6(木)
・大阪有機化学 (フォトレジスト)
7/14(金)
・三益半導体 (シリコンウェハ)
7/19(水)
・ASML (オランダ:露光装置)
2024年の前工程製造装置投資額は、マイクロンは前年比減少予想とのことですが、SEMIの予想では全体で+21%となっています(TSMCなどのファウンドリ向けが伸びる見込み)。
シリコンウェハ関連は顧客在庫がどうなっているのか気になるので、まずは三益半導体の決算内容に注目したいと思います。ここは信越化学グループなので、信越化学がどのような通期見通しを出してくるかの参考になるかもしれません。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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