スマホ需要減といっても、SamsungとAppleの出荷台数は前年同期比プラス

記載銘柄:Apple、ソニーグループ、村田製作所、太陽誘電、TDK

 

スマホ出荷台数を調べてみた

スマホ需要が減速!景気後退が来るんだ!と方々で言われています。決算シーズンも終わったので、スマホ出荷台数を調べてみました。データソースは情報通信分野の調査会社であるIDCが公表している値です。

 

前年同期比で-8.7%の落ち込みだけど…

下図は、四半期ごとのWorldwideでのスマホ出荷台数を示しています。参照しているIDCのデータでメーカーごとの数字があったものは個別に示しています。なお、日本メーカーはOthersに入っているようです。

Totalを見ると4Q21をピークにして減少傾向です。例えばAppleは例年9月3週に新機種発売(iPhone12はコロナ影響で例外的に11月)ですので、販売直後の4Qが出荷のピークになるのが自然と考えられます。このような季節性を考慮するために前年同期比で見ても、-8.7%となっています。続いて各メーカーごとの数字に注目してみます。

先ほどのグラフから各メーカーの数字を抜粋したものが下図となります。

Samsung
前年同期比+5.6%と増加しています。新機種が2月に発売(日本では4月)というのが1Q〜2Q出荷台数に効いているように思います。

Apple
前年同期比+0.5%とわずかにプラスです。2021年9月に発売したiPhone13シリーズが4Q21の出荷台数に反映されているようで突出して多くなっています(私もiPhone13 pro買いました)。そこからジリジリ下げているような印象です。前機種のiPhone12が2020年11月発売とコロナ影響で例年の9月より2ヶ月遅れたことを考えると、前機種からそれほど期間が空いていないのにむしろ健闘しているように思います。

Xiaomi、vivo、OPPO
前年同期比でみると、これらの中国メーカーは大きく減少しています。
Xiaomi -25.5%
vivo -21.8%
OPPO -24.6%

中国3社が大きく下げて、Totalの出荷台数が減少しているようです。上海ロックダウンの影響があったように思います。上海ロックダウンが3/28〜6/1まであり、2Q22期間の3分の2がロックダウン中だったことになります。逆に上海ロックダウン要因以外でスマホ出荷台数が大きく減少するというなら、Samsung、Appleも前年同期比で減って然るべきと思いますが、そうはなっていません。

 

スマホ銘柄を監視強化

上海ロックダウンが解除されて、スマホ出荷台数も回復してくるのか気になるところです。例年通りならAppleも9月に新機種発表、発売となるでしょうからAppleの他、日本のスマホ関連銘柄の動向も注意して監視していきたいと考えています。

・Apple
・ソニーグループ
・村田製作所
・太陽誘電
・TDK
 など

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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