信越化学、この地合いでも先週比プラス!今後どっち?材料を確認!

記載銘柄:信越化学 <4063>

信越化学は先週比プラス

先週「信越化学の戻りが大きそう?」と書きましたが、半導体関連が悲惨な下げとなる中でも信越化学は先週比+420円、+2.8%と上昇しています。6/27(月)に空けたギャップを埋めることなくほぼキープできただけでも、地合いを考えたら上出来だったように思います。

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今一度ギャップを見る

先週は3種類のギャップについて書きましたが、6/27(月)にギャップアップしたので今一度ギャップについて見てみます。なお、今回も参考にするのは「マーケットのテクニカル分析」です。

 

これはブレイクアウェーギャップ?

ブレイクアウェーギャップの特徴として下記があります。

・底値圏から離脱時に発生しやすい
・発生時は出来高の増加を伴う
・ギャップが埋まらないことが多い
  (一部が埋まることはある)
・ギャップより下側で引ければ
 弱くなっている兆候

これらを踏まえてチャートを見てみます。

・現状では6/23(木)が底値
・出来高は以前より増加傾向
・ギャップは埋まっていない
・ギャップよりわずかに下で引け

ギャップアップした翌日以降も揉み合い、わずかにギャップ下で引けているので直近の下げを早急に取り戻すような感じでも無さそうです。むしろ再度下落もありそうですが、下段に示したモメンタム(Mom)を見てみると上昇しています。ここからモメンタムが0を超えて上昇の勢いをつけられるのか注目しています。MACDも0ライン下でゴールデンクロスしそうなのも見どころと思います。

週明けもギャップを埋めずに上昇となれば、このギャップはブレークアウェーギャップで今後の上昇に期待できそうですが、逆にギャップを全て埋めるようだと厳しい展開が待っていそうです。

なんだかんだで目先のイベントを材料に株価は振られそうですので、ここからは今後の材料となりそうなイベントの日程を見てみます。

 

材料となりそうなイベント日程

まず気になるのは、7/8(金)のETF分配金資金捻出売りが1兆円程度ということで売り需要が相当あるということです。運用側は少しづつ売るわけにもいかない(指数連動性を保つため、運用資産減少タイミングは決算日が基準になる)様子ですので、7/8(金)の下落を警戒していきたいと思います。

なお、去年は7/8(木)に3,300億円、7/9(金)に5,000億円と言われていました。当時の日経平均のチャートは下記ですが大きめに下げています。6月〜8月のダウントレンド下限付近のようにも見えますが…。

すでに指数構成率が高い銘柄は先回り売りされていそうですが、もしも週明けに指数が上がるなら、指数ベアETFで下げを取りにいくのも面白いかな?なんて思います。

イベント日程

7/7(木)
・FOMC議事要旨公開 (3:00) 
・米国ADP雇用統計 (21:15)

7/8(金) 
・SQ
・パッシブ型ETF分配金支払い日
   ⚠️資金捻出売り警戒
・TSMC 6月 月次売上発表(14:45頃)
・米国雇用統計 (21:30)

7/14(木)
・TSMC 2Q決算発表(15:00)
主要顧客が注文を下方修正との記事あり(7/1付)
3Q見通し注目

7/27(水)
・信越化学 1Q決算発表(15:00)
 例年、合わせて通期見通し開示あり

TSMCの3Q見通しが弱くなると更に半導体セクターの売り圧力が高くなりそうですが、逆に好調となると下げていただけに大きめなリバウンドがあるかもしれません。このあたりは半導体関連は買いにも売りにも傾けにくいかな?と思っています。

 

信越化学 まとめ

・ギャップ維持なら上昇ありそう?
・モメンタム、MACDで
 買いシグナル出るか注目
・7/8(金)下落を警戒
 (早めに手仕舞いなど)

・その他イベント前は注意

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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