アドバンテスト決算内容と競合米国メーカーTeradyne <NASDAQ:TER>について

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本日4/27(火)、アドバンテストの本決算発表がありました。決算内容を見ていくと、競合の米国テスターメーカーTeradyneに注目しても面白いかと思います。なお、Teradyne <NASDAQ:TER>の決算発表は日本時間で4/28(水)7:00です。

アドバンテスト <6857>決算内容

アドバンテスト半導体製品のテスターメーカーです。競合のTeradyneとざっくりシェア二分していますがアドバンテストの方が売上、利益ともやや上です。では、決算内容を見てみます。

本決算内容

・売上:3,127億円(+13.4%)

・営業利益:707億円(+20.5%)

 

今期(2022年3月期)予想

・営業利益:850億円(+20.2%) アナリスト予想の864億円を下回る

 

今後の見通し

スマートフォンや、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)用の先端SoC向けテスターの需要拡大を予想。

・電子機器の省電力化や自動車産業の復調を反映したアナログ半導体テスター需要拡大を予想

・メモリの微細化や多層化が試験需要を牽引し、メモリテスター事業も堅調に推移と予想

どのくらいの市場規模を考えているかというと、下記とのことです。

SoCテスター市場

・2020年実績 $30億 →  2021年予想 $34億(+13.3%)以上

メモリテスター市場

・2020年実績 $12億 →  2021年予想 $13億(+8.3%)以上

以上のアドバンテストの決算で出てきた情報より、競合の米国テスターメーカーであるTeradyne <NASDAQ:TER>の物色も面白いのではないかと考えました。なぜかというのは下記となります。

 

Teradyne <NASDAQ:TER>について

Teradyneの強みと弱みは下記のイメージです。

スマートフォンSoC (iPhone)向けが強い

・車載用SoCに強い

CMOSイメージセンサーに強い

・メモリには弱い

 アドバンテストによる2021年のテスター市場規模予想によると、SoCテスター市場の伸びがメモリテスター市場よりも大きくなっています。そうなるとTeradyneの業績の伸びが大きくなるのではないかなと思います。また、下記記事にも書いたのですがソニーグループはスマートフォンのカメラ向けCMOSイメージセンサーを生産するのに工場棟を増設したばかりですし、ここの需要もあると思います。

ynark.hatenablog.com

 ちなみに、Teradyneも2021年のテスター市場予想を1/28の前回決算発表時に出しています。内容は下記です。

SoCテスター市場

・2021年予想 $33〜38億

メモリテスター市場

・2021年予想 $8〜10億

アドバンテストよりもSoCテスター市場が大きめで、メモリテスター市場が小さめです。自分のところが得意なところを大きめにして、不得意なところを小さめにしているのか…ちょっとわかりませんが。

冒頭でも触れましたが、Teradyne <NASDAQ:TER>の決算発表は日本時間4/28(水) 7:00となりますので、明日の朝には市場規模の予想についても何かアップデートしてくるかもしれません。決算前を狙うならチャンスは今晩までとなります。1株で1万5千円弱から買えるので、アドバンテストを買うことに比べたら(アドバンテストは最小単位100株で104万8千円)INタイミングの精度がまずかったときのダメージは少ないです。常にちゃんと狙いなさいって話ですけど。

日足チャート

ということで、最後にTeradyneの日足チャートを確認しておきます。移動平均線は100日です。モメンタム(Mom)とMACDも示してみました。

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提供:TradingView

100日線にタッチして上げてきたところで、モメンタムが0ラインを上抜け、MACDは0より上ですがゴールデンクロスしかけています。決算後はどうなるかわかりませんが、現状はそんなに高値で掴むという感じでも無いように思います。

海外銘柄の調査には下記があると便利です。

 

国内外の競合についての関係性は下記が見やすいです。

 

テクニカル分析には下記を参考にしています。

 

 今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

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