記載銘柄:ENEOSホールディングス <5020>
本日8/13(金) 13:00に、ENEOSホールディングスの1Q決算発表がありました。1Q実績はIFISコンセンサス+31.8%と良好、通期業績予想は据え置きとなっています。下記、決算内容や現在の株価位置など見てみます。なお、ENEOSホールディングスの業績について考察した過去記事は下記です。
ENEOS 1Q決算概要
1Q税引前利益
・実績値:1572.3億円
(コンセンサス+31.8%)
・IFSIコンセンサス:1193.3億
1Q実績は好調でした。
通期業績見通し
・通期税引前利益:2400億円
(コンセンサス-27.7%)
・IFSIコンセンサス:3320.8億円
通期業績見通しは前回から据え置きです。コンセンサスに対して-27.7%というのはネガティブに捉えられそうです。
なお、1Q進捗率は会社開示の通期業績見通しに対して65.5% 、IFISコンセンサスに対しては47.3%であり良好な進捗だと思います。
業績見通しの前提条件
会社側が業績見積の前提としている数字を見てみます。
前提条件
・為替(¥/$):105
・ドバイ原油($/B):60
・銅(¢/ポンド)※7月以降:320
※2021/5/12決算資料より。通期は340¢/ポンド
5月公表時からの変更はありません。対して現状は下記です。
現状 8/13(金)現在
・為替(¥/$):110.4
・ドバイ原油($/B):70.1
・銅(¢/ポンド):437
これを見ると、個人的にはかなり保守的な前提条件だと思います。
株価の反応は?
決算発表は13:00と場中でしたが、少し上に行った後に大きく下げる展開となりました。コロナショックで減配していないので配当据え置きは想定していましたが、通期業績見通し修正なしというのは個人的にも物足りない決算内容に思いますので、下げも仕方ないかなという印象です。株価チャート的にはどうなっているか、以下で見てみます。
株価チャート
下記は日足チャートです。簡単にテクニカルについて考えてみるため、ボリンジャーバンド(25日移動平均、±3σ)、RSIを示しています。
ボリンジャーバンドについての説明はここでは省きますが、下記書籍がわかりやすいと思います。
RSIについては、下記書籍を参考にしています。RSIが30以下だと売られ過ぎ、70以上だと買われ過ぎという目安にされています。
決算発表前はレンジ上付近にあった株価は、決算発表を受けて下落してレンジ下付近まで大きめの陰線となりました。 出来高も多めです。
・ボリンジャーバンド:-3σまでの下げでもなく、バンド内。
・RIS:44.8と、売られすぎ水準の30までは達していない。
テクニカル的には売られ過ぎというわけでもなさそうで、もう少し下がることも考えておきたいです。
まとめ
・1Q業績は好調
・通期業績据え置きは保守的に思える
・株価下落したが、まだ売られ過ぎでもなさそう
ここから更に下値があることも想定しておきたいのですが、現在株価(457.5円)での配当利回りは4.81%です。今後の業績上方修正に期待して、下げたところは拾っていくという作戦もアリかなと個人的には考えています。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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