
米国市場で半導体関連が下落
8月29日の米国市場ではSOX指数が-3.15%と大きめに下落しました。8月29日にウォール・ストリート・ジャーナルから「アリババは、旧型チップよりも汎用性が高く、より幅広いAI推論タスクに対応する新型チップを開発した」という報道があったことが影響と言われているようです。
その前の8月27日にもフィナンシャル・タイムズから「中国の複数の半導体メーカーは2026年のAI向けチップの生産量の大幅な拡大を目指している」とか出ていましたけど…。
NVDA -3.32%
1月27日のDeepSeekショック時は-16.97%だったので、アリババのAI向けチップが…というのもそこまでのインパクトでは無いように思います。アリババの開発品は旧型よりは良くても、NVIDIAの現行品と比べたらどうか?というのは意識されていそうかなと思いました。
中国はEUV露光装置が使えないのでマルチパターニングで7nmプロセス程度まで微細化していると推定します。NVIDIAのBlackwellは3nmプロセス(下記NVIDIA各アーキテクチャのプロセス参照)であり明確に性能差があると考えると、そこまでの脅威にはならない気がします。
中国がH20(Hopper低性能版)は要らないというのも、H20相当なら自国産で代用できそうだからBlackwellを引き出す交渉かも?なんて思ったり。
NVIDIA各アーキテクチャのプロセス
・Ampere: 7nm
・Hopper: 4nm
・Blackwell: 3nm
MRVL -18.6%
週末の半導体関連の下げはマーベル(MRVL)の決算発表でのガイダンスが弱めだったことも影響もありそうと思います。8-10月期の売上ガイダンスが市場予想以下とのことで、株価-18.6%となりました。データセンターの見通しが弱いとのことです。
下げ要因は中国AI、決算だけでは無さそう?
ここまで下がるというのも、中国AIチップの話や決算内容以外にも米国がレイバーデーの連休前であったり、そこから雇用統計までイベント盛りだくさん(ISM製造業、JOLTS、ADP雇用統計、ISM非製造業)だったり、9月は季節性で米国株が弱いとか、様々な要因が重なってヘッジが入っているためかな?とも思います。
9月5(金)早朝にはMRVLとも一部競合するブロードコム(AVGO)決算発表があるのでAI関連は動きそうですが、はたして更に下がるのか、それともヘッジ解消で上がるのか…なんにせよ荒れるかもしれません。
長期目線でのスタンス
ポジショントレードは相変わらず9月末くらいまで時間分散しながら下げたら買っておくスタンス継続になりそうです。現時点で大きめに下げている半導体関連を少しずつ買っておき、回復の兆しが見えてきたら本腰を入れていこうかなと。例えば大きめに下げている半導体関連として、東京エレクトロンのチャートを見てみます。
東京エレクトロン
月足
48ヶ月移動平均線と乖離率を示します。8月のローソク足はサポートっぽいと見ていた48ヶ月移動平均線を-5.9%割り込んで終わりました。週明けは軟調だった米国の続きとなることを考えると更に下がありそうです。48ヶ月移動平均線を上抜けるような展開になると良さそうかな?と思いながらウォッチしています。
日足
MACD、RSIを見てみます。MACDは0ライン下でのGC、RSIは30割れからの回復ということで、4月暴落からの回復時と似た買いシグナルのように見えます。ただし、9月5日(金)の雇用統計やブロードコム決算発表など荒れそうなイベントがあるので、アグレッシブなり過ぎずないように注意したいと考えています。前述の月足ベースで見たら、戻りを確認した後でも上値余地は大きいかな?という気もしますので。
今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。
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