半導体関連が下げているけど、メモリ回復はこれからならば…?

TSMC決算後に、半導体関連の下落加速

TSMCが2024年の半導体市場(メモリーチップ除く)の伸びを10%以上から約10%に引き下げ、設備投資額は当初予定から据え置きで増額なし、というのが嫌気されたという記事を見ました。それで株価が下がったというか、単純に大きく上がっていたのと米国OpExに向けて下げたという気もしますが。これまでに大きめに下げたのは2023年8月〜10月頃がありますが、その時は200日移動平均線まで割り込み、RSIも30割れる場面がありました。

現状株価は50日移動平均線を割り込み、RSI=34.2となっています。結構下げてきましたが、下値サポートは現状まだ弱そうな気もします。

ただ、TSMCが半導体市場の伸びを下方修正(10%以上→10%程度、ですが)といっても、冒頭にあるように「メモリーチップを除く」内容です。メモリはDRAM、NANDとも大きめの回復が期待できそうに考えているので、ここで半導体が下げたといっても過熱感が冷めたくらいかな程度に思っています。

 

ラムリサーチ決算に注目

まずは、日本時間4/25(木)早朝に決算発表がある米国の半導体製造装置メーカー、ラムリサーチ(LRCX)の内容と株価反応を見たいと思います。2023年4Qでのセグメントごとの売上をみるとメモリ比率=48%となっています。メモリ向けが伸びるような内容になっているのか注目しています。

株価は100日移動平均線のあたりまで下げており、RSI=34.19です。2023年8月〜10月頃の下落局面では200日移動平均線まで下がりRSI=32となりました。決算をきっかけに反発したら半導体関連全体の流れも変わるかな?と思っています。

TSMC決算は出たときに好調と評価されていても株価が大きく下がったので「半導体は決算良くても株価下がる?早く売っておこう!」という恐怖をヒシヒシと感じます。だからこそ、そろそろ…?なんて気もしたり。

 

アドバンテスト決算も注目

4/26(金)にアドバンテストが決算発表の予定です。ここはメモリテスターに強く、GPUのテスターは圧倒的に強いので、生成AIが強い現状と回復期待のメモリという隙がなさそうな感じもします。ただ、今期ガイダンスを控えめに出されると株価反発は厳しいかもしれません。ガイダンスについては「まずは控えめ、今後アップデートできればと考えている」みたいなコメントを出すスタンスだったりするので。ただし、現状株価はテクニカル面で見どころがありそうに思っています。

株価は既に大きめに下がり、200日移動平均線の手前で下げ渋っているようにも見えます。直近安値から高値の半値まで下がったので半値押し、またRSIが30割れから回復となっているのが買いシグナルと認識されて買われたりするのか注目しています。

 

 

今回は以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

 

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